木原稔防衛大臣が9月27日、レバノン在留邦人の国外退避に備え、自衛隊機を隣国のヨルダンやギリシャに派遣し、待機するよう命じた。航空自衛隊のC2輸送機2機が来週中にも出発する見込み。

 派遣にあたっては、レバノンの在留邦人の国外退避に向け、空自の航空支援集団司令官を指揮官とする「レバノン邦人等輸送統合任務部隊」を編成。各種調整が整い次第、C2輸送機を派遣するという。

 イスラエルと、レバノンを拠点とする親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘激化を受け、上川陽子外務大臣が27日、木原大臣に対し、邦人退避に向けて必要となる準備行為の要請を行った。

 外務省によると、レバノンには約50人の邦人が滞在しているという。同省は8月、レバノン全土に最高度の「レベル4」(退避勧告)の危険情報を出した。


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