熊本地本(本部長・笹島1陸佐)は5月26日、黒石原演習場で実施された「第5地対艦ミサイル連隊総合訓練」に新隊員の家族を招待し、見学を実施した。数日前から雨予報だったが、見学当日は晴れのち曇りで心配された雨も降らず、絶好の見学日和となった。
 
わが子や孫の自衛官としての姿

 出発前、家族からは「小さいとき、いつもおんぶしていた孫を見るのが楽しみ」「みんな同じ格好をしているから、自分の子供が分かるかな」と楽しげな会話が聞こえていた。

 見学は、教育隊長の中辻2陸佐から新隊員教育の流れについての説明から始まり、「自分の子供を見ているような近しい気持ちで教育しています。成長した彼らの横顔をぜひ、見ていってください」とのあいさつがあった。

画像: 教育隊長中辻2陸佐の説明

教育隊長中辻2陸佐の説明

 見学時の訓練は25キロ行軍で、3日分の着替えなどが入った背のうを背負い、小銃を抱えて演習場内を行進していた。家族は隊列が見えてくるとカメラを構え、自衛官としてのわが子や孫の姿を熱心に写真に収めていた。

画像: 見えてきた我が子や孫の姿

見えてきた我が子や孫の姿

 大休止に入り、家族が新隊員に声を掛けると、訓練中は険しい表情だった新隊員も緊張がほどけ、少し照れくさそうな表情を見せていた。

画像: つかの間の子供にもどる休息

つかの間の子供にもどる休息

画像: いつもおんぶしていた孫と記念撮影

いつもおんぶしていた孫と記念撮影

 家族からは、「3カ月前までは高校生だった子供たちが、新しい環境や訓練を経て、立派に成長している姿に感動しました」「幼い頃、いつも自分から離れなかった孫が立派に成長していて、涙が出そうです」と感涙に浸る感想が聞かれた。

画像: 集合写真

集合写真

 熊本地本は「令和6年度募集に向けて隊員家族に対する自衛隊への理解も深め、一人でも多くの入隊・入校者を確保するため、本部長要望事項である『燃やせ、情熱』『深めよ、連携』の通り、情熱ある広報活動と部隊との積極的な連携で令和6年度の募集目標達成のため邁進(まいしん)する」としている。 


◆関連リンク
自衛隊熊本地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/kumamoto/

<編集部より>

 巣立った子供は元気にしているだろうか。心配だからどうしても見たい隊員家族、ちょっぴり恥ずかしいとはにかむ新隊員の子供…。防衛日報の本日(6月12日付)1面では、「第5地対艦ミサイル連隊総合訓練」で奮闘する新隊員の25キロ行軍の見学に招待された家族との、厳しい中にもほっこりする話題を取り上げました。熊本地本の報告です。

 家族にすれば、いつまでもかわいい子供であり、孫です。「小さいとき、いつもおんぶしていた孫を見るのが楽しみ」「幼い頃、いつも自分から離れなかった孫が立派に成長していて、涙が出そうです」―と話すおじいちゃんの言葉がすべてを物語っているといえます。

 決して、どこにでもあるような家族の物語をここで力説するつもりはありませんが、一つ言えることは「家族を招待して見てもらう」という企画でしょうか。子供の部活を見学するのとは訳が違います。自衛隊の訓練ですから、いつでも、どこでも見ることはできませんから、余計にこうしたアイデアは必要です。「一目でいいから見たい」という家族の思いにしっかりと応えることはとても重要だと思うからです。

 今回は行軍という一つの訓練でした。入隊後それほど経過していない新隊員たちは、ほかにもさまざまな訓練を続けているわけですから、肉体的にはきつい状態にあったかもしれません。だからこそ、家族との再会という「一服の清涼剤」的な時間を作ることで、さらなる意欲の向上につながることもあります。家族や子供に限らず、自衛隊にとってもいい企画だと思いました。

 報告とともに寄せられた何枚かの写真からは、恥ずかしさもあり、でも、懐かしさもあり、そして少しは成長したよ、とちょっぴり胸を張っているような子供の姿が見て取れるようでしたので、紙面では枚掲載してみました。新隊員が親と祖父と思われる2人の間に収まる3ショット写真はよくある構図なのですが、なぜか3人のほっとした笑顔がとても素晴らしく思えました。

 熊本地本のコメントにあるように、隊員家族に自衛隊への理解を深めてもらうことで自衛隊に対する輪が広がり、今後、さらなる入隊・入校につながる可能性も十分にあります。大いに期待したいと思います。

他記事は防衛日報PDF版をご覧ください。

→防衛日報6月12日付PDF


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