新入隊員が使用する熊谷基地の施設を紹介

 実際に学生たちが教育を受ける教場。

画像1: 新入隊員が使用する熊谷基地の施設を紹介
画像2: 新入隊員が使用する熊谷基地の施設を紹介
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 令和4年に建て替えられた真新しい武道場では銃剣道や各種部活動に使用されている。

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 入隊式などが行われる体育館も平成15年に建て替えられている。

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 体力測定などが行われるグラウンド。桜の季節にはグラウンドを囲うように桜が咲き乱れる。

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 厚生センターにはコンビニ(MINISTOP)もあり、疲れた体を癒してくれるデザート類も購入できる。もちろんキャッシュレス決済が可能だ。また、厚生センター内はWi-Fiが通っているので安心してほしい。

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 ATMもしっかり完備!

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 教育中一番の楽しみとなるのが食事だろう。実際に学生が使用する曹士食堂を覗いてみると、ちょうど撮影したこの日の献立が“合同誕生日メニュー”となっていた。このほかにも季節に合わせた献立や空自の代表メニュー『空上げ』なども登場予定だ。

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 取材した2月の合同誕生日のメニューは「薬味香るチーズリゾット」「フランクフルト」「蒸しかぼちゃとなすのナッツダレ」「豆と野菜のスープ」「キウイフルーツ」、なんともおいしそうである。

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 ご飯を美味しく食べられる工夫も。(白ご飯が苦手な学生も大丈夫!)

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 毎日の厳しい教育の中で楽しみといったらやはり「食」だろう。日々の訓練を乗り切るためにもしっかりと食べてほしい。その中で苦手なものも克服していかなければならない。その“苦手”を少しでも減らそうと、栄養士も工夫している。

 「しっかり栄養を取ってほしい」、栄養士もまた「食」で新隊員を支えている。


◆関連リンク
航空自衛隊熊谷基地
https://www.mod.go.jp/asdf/kumagaya/


<編集部より>

 自衛隊といえば、強く、たくましい「精強化」を標ぼうする精鋭軍団。よって、その昔から典型的な「男性社会」といえました。女性自衛官が年々、少しずつ増えてきてもなお、その割合は少ない上、部隊の中では女性が携われない職種も多く、「女性活躍」の姿がなかなか現実のものとはいえなかった時代が続きました。

 しかし、社会は変わってきました。国を憂い、「人のためになる仕事をしたい」と思う気持ちは男子も女子も同じ。防衛省も女性推進を積極的に掲げ、今では自衛官全体の8.7%を女性自衛官が占めるまでになってきました。将来の指揮官となる防衛大学校からも毎年、女性の幹部候補生たちが入隊するようになってきました。素晴らしいことです。今では、女性が携われないのは母性保護などの関係があるごくわずかな職種しかなくなりました。時代が時代だけに、それは当然の流れでしょう。

 そこで本日2面です。この4月9日から全国2カ所目となる女性新入隊員の受け入れを開始した航空自衛隊熊谷基地(埼玉県熊谷市)の特集を組んでみました。防衛日報社の独自取材です。受け入れるにあたり、基地側の準備は大変だったようです。隊舎の浴場やトイレ、部屋などを改築、新築し、教育隊の班長(教官)には教育経験者の女性自衛官を配置しました。初の女性新入隊員の受け入れを実施している「先輩」の防府南基地(山口県防府市)へ研修にも出かけ、ノウハウを学んできたそうです。

 昨今はハラスメントへの対応が大きな課題となってきました。元女性自衛官の訴訟などもあり、社会的なニュースとなりました。まだまだ自衛隊への社会の見方は「体育会系」。いわゆるパワハラなどにもつながりかねない指導などが、時には言動による圧力と受け止められたりもします。

 熊谷の場合も、実際の教育係だけでなく上官の男性自衛官の意識の柔軟さが求められる、そういうタイミングともいえます。今回は、2教群12中隊が教育にあたります。トップの2教群司令の内1空佐はインタビューで、「課程教育に求められる目標に男女の区別はありません」と話していました。その通りです。逆に特別扱いは女性新入隊員にも失礼になってしまいます。言いづらいことは女性教官の対応なのかもしれませんが、あとは男子と変わらずです。そのぐらいの意識や気概はあってこその入隊だと思うからです。

 熊谷の地でスタートを迎えた女性新入隊員。これから幾多の壁にぶち当たることでしょう。同期とともに悩み、苦しみながら、自衛隊を選択した大志を忘れず、乗り越えていくことを切に願っています。

 

→防衛日報4月10日付PDF


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