旧陸軍将校や陸自幹部のOBで組織する「公益財団法人偕行社」(理事長・火箱芳文元陸幕長)と陸自幹部OB組織「陸修会」(理事長・森勉元陸幕長)は10月6日、令和6年度から新組織「公益財団法人陸修偕行社」となると発表した。両組織が一つとなることで、陸自の活動をさらに支援していく。

 旧陸軍関係者から元幹部自衛官の有志が継承した偕行社は、伝統と基盤はあるものの、その入会促進がはかどらないなど存続に関わる課題を抱えていた。一方の陸修会は、幹部退官者全員が会員となる会員制度を採用しているが、発足して間もないため、資産や組織力などがまだ十分ではないなどの課題があった。

 こうした中で、この2つの課題が解決できるとして、両組織が一つとなることとなった。

 6日、東京都内で開かれた合同発表会では、両理事長が合同に関する合意書に調印した。新組織の理事長には火箱氏が就任予定。

 その後、偕行社の火箱理事長は両組織が一つにまとまるまでの経緯を語った上で新組織の名称に触れ、「いろいろな議論があったが、陸自を迎合的に支援する組織にするためにも退官者の名称がふさわしいということで『陸修偕行社』になった」と説明した。

 陸修会の森理事長は、「新しく出発する『陸修偕行社』が大きく健やかに発展してくれることを祈っている」と語り、関係者に向けて感謝を述べた。

撮影はすべて防衛日報社


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