今月24日に葬送式
岐阜市にある陸上自衛隊「日野基本射撃場」で、入隊したばかりの自衛官候補生が小銃を乱射し、隊員3人が死傷した事件が7月13日で1カ月を経過した。陸自トップの森下陸幕長が同日の記者会見で「大事な隊員の命を失ったことは痛恨の極み」と語り、改めて謝罪した。また、亡くなった隊員2人の葬送式が今月23日、守山駐(名古屋市)で行うことも明らかにした。
森下陸幕長は会見で、自衛官の服務の宣誓「ことに臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務めよ」を引用し、「重要な局面では、命をかけて任務を遂行しなければならい。それゆえに、訓練やその他の隊務の中で、命を落とすことはあってはならない」と亡くなった隊員2人を偲(しの)んだ。
今後の調査については「被疑者が勾留されているので、捜査に影響する内容は把握できていない。我々としては聞き取りを行った後に、原因究明、再発防止に努めていく」と説明した。森下氏は、今月23日に守山駐で葬送式を行うことを明かした。執行者は10師団長の酒井陸将が務める。
事件は6月14日、陸自の日野基本射撃場で発生。自衛官候補生の男性隊員が小銃を発射し2人が死亡、1人が負傷した。陸自は調査委員会を立ち上げ、原因究明と再発防止を進める方針。