声を掛け合い、互いを鼓舞 10キロ徒歩行進訓練|14旅団15即応機動連隊
<香川>陸自14旅団15即応機動連隊(連隊長・徳淵1陸佐)が担任する自衛官候補生課程教育隊は4月24日、香川県坂出市の国分台演習場で「10キロ徒歩行進訓練」を行った。入隊式から約1カ月が経ち、自衛隊の生活にも慣れてきた自候生たちは、初めて演習場での訓練に挑んだ。
当初、善通寺駐で健康状態の確認、武器点検、背のう入れ組み品の確認を行う隊容検査を終えたのちに、車両で演習場まで移動し、徒歩行進を開始した。
暖かな春の日差しの中、演習場を歩き出した自候生たちは、当初は笑顔も見られたが、終盤に差し掛かると、起伏のある地形と背のうや装備品の重さも相まって、それぞれに疲れが見え始めた。それでも、声を掛け合い、互いを鼓舞しつつ一人の脱落者も出すことなく全員が完歩した。
自候生は、訓練を通じて行進に関する基礎的事項を習得するとともに、体力、気力を充実させて団結を強化することができた。
15即機連は「絆を深めた自候生たちは、今後の厳しい訓練でも同期と助け合い、切磋琢磨(せっさたくま)すれば、困難を乗り越えられるという自信とともに、心地良い達成感を得ることができた」している。
<編集部より>
2面はトップ記事の陸自14旅団15即応機動連隊が担任した自衛官候補生課程教育隊の「10キロ徒歩行進訓練」を報告します。全国から寄せられる候補生の訓練を見ると、必ずと言っていいほど、よく歩きます。もちろん、体力、気力の向上など、自衛官の「卵」から晴れて一人前になるためには欠かせないものかもしれませんが、何よりも徒歩訓練で重要なのは、お互い声を掛け合い、鼓舞し、同期の絆を深めること。毎年春の入隊式などで訓示する駐屯地司令の言葉の中には、必ずこれらの内容が含まれます。候補生たちの姿を写真でご覧ください。
ちなみに、関連記事として真駒内駐屯地120教育隊で実施された射撃訓練での候補生の様子も紹介しています。新聞では発砲の衝撃で思わず目を閉じる一般曹候補生の写真を「やっぱり、そうだろうな…」と思い、採用しました。銃の発射に慣れていないのは当然のことですが、これもまた素晴らしい経験、一日も早く「プロ」になってもらわないといけません。
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