UAV対処も練成 無人標的機隊が支援|第4高射特科群

 <北海道>名寄駐4高射特科群(群長・吉田1陸佐)は3月29日から4月3日の間、対空射撃の聖地である静内対空射場で令和4年度「方面総監直轄部隊12.7ミリ重機関銃対空実射訓練」を101無人標的機隊の支援を受け、担任・実施した。

 訓練開始式で群長は、「一撃必墜の信念をもって訓練に臨め」「各種管理の万全」を要望。「各組長は指揮の要訣の実践をし、適時適切な命令・指示を与えて、組の行動を律し、射撃の好機を逃すことなく、一撃必墜の信念をもって訓練に臨んでもらいたい」「訓練は実弾射撃を伴うことから、弾薬管理、安全管理、物品管理においてやるべきことは妥協することなく実行してもらいたい」と訓示を述べた。

画像: 訓練開始式

訓練開始式

 訓練は、方面直轄部隊を対象とし、12.7ミリ重機関銃での対空射撃を通じて各職種に共通する対空射撃能力の向上を図ることが目的で、中でも「訓練基準に基づく対空射撃」と脅威が増大しているUAV(無人航空機)を想定した「実戦的対空射撃」を行い、隊員の射撃指揮、射撃操作、UAV対処について錬成した。

画像: 弾薬交付

弾薬交付

画像: 弾薬を装填する隊員

弾薬を装填する隊員

画像: 射撃号令をかける隊員

射撃号令をかける隊員

画像: 実戦的対空射撃

実戦的対空射撃

 4高特群は「担任部隊として方面総監直轄部隊の対空射撃能力を向上させ、任務を完遂した」としている。

※群長:吉田1陸佐の「吉」ですが正しくは“土に口”の表記となります。

<編集部より>
  

 自衛隊にとって、今やUAV(無人航空機)の対策は急務となっています。ドローンのほか、最近では気球による領空への侵入なども大きなニュースとなりました。昨年12月16日の「安保3文書」改定でも指摘され、自衛隊の今後の訓練にも取り上げられる頻度は確実に増えるなど、大きく影響することでしょう。

 2面トップでは、名寄駐屯地4高射特科群が担任・実施した「12.7ミリ重機関銃対空実射訓練」を取り上げました。各職種に共通する対空射撃能力の向上を図るためですが、ここでも101無人標的機隊の支援を受け、UAVを想定した「実戦的対空射撃」が行われました。その様子を写真とともに掲載しています。日本を護(まも)るための訓練。その幅が広がっていることを実感する話です。

 ほかには、明日の陸上自衛隊の中核を担う高等工科学校の入校式がありました。中学を出たばかりの初々しい新入生たち。その表情がいずれは、キリリと引き締まった表情に変わっていくことになります。入校した353人。写真にある決意の表情も併せてご覧ください。

続きはPDFにて防衛日報をご覧ください。

→防衛日報4月28日付PDF


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