社会人の先輩と交流、衣台高で「桜蕾フェアー」|愛知地本豊田地域事務所

 愛知地本豊田地域事務所(所長・安藤2陸尉)は3月10日、愛知県立衣台高校で実施された「桜蕾(おうらい)フェアー」に参加し、卒業後の進路を就職希望としている同校の1、2年生の生徒に対して自衛隊の職業説明を行った。フェアーは、毎年度3学期の時期に開催され、就職を希望している生徒たちと同校を卒業した社会人の先輩方との交流の場を設け、参加した生徒たちの就職に対する考えを整理し、将来の就業先を決定するための知識を吸収するのが目的。

 豊田所は、同校卒業生で現在、久居駐の33普連4中隊で勤務している澤田陸士長をリクルータとして招集。後輩たちに就職先に自衛隊を選択した動機や自衛隊での勤務内容、職場環境などについて説明し、自衛隊の魅力を伝えた。質疑応答の時間では、生徒たちからたくさんの質問を受け、関心の高さに驚きつつ、リクルータが一つひとつ丁寧に対応した。

画像: リクルータ澤田輝士長による職業説明

リクルータ澤田輝士長による職業説明

 自衛隊の職業説明を聞いた生徒たちからは、「今まで、自衛隊は厳しいイメージを持っていたが、アフターファイブには普通に外出ができ、長期休暇もあることを知り、意外に民間企業よりも魅力があり、楽しそうです」などの自衛隊に興味を示す感想をたくさん聞くことができ、成果を十分に得られた。

 リクルータの活用は、非常に効果的で、同校の説明会を通じて毎年自衛隊を志願する生徒を輩出することができ、今年度は2人の生徒が一般曹候補生に合格して3月末に入隊した。 

画像: 高校時代の恩師との記念撮影

高校時代の恩師との記念撮影

 豊田所は「今後も学校などの各種イベントに参加し、自衛隊の魅力を多くの方々に知ってもらい、一人でも多くの募集対象者を志願に結び付けられるよう邁進(まいしん)していく」としている。


◆関連リンク
自衛隊愛知地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/aichi/


<編集部より>

 本日1面は、トップで紹介している愛知地本豊田地域事務所の「桜蕾(おうらい)フェアー」への参加に注目しました。全国の地本では、「リクルータ」としてその学校を卒業した若手隊員に募集広報活動の手助けとして自衛隊の魅力などを現役の学生や生徒、児童に伝えてもらう行事を実施しています。子供たちからすれば、同じ学校にいた先輩で年も近いから親近感が湧き、リクルータの話も入りやすくなるのではないでしょうか。非常に効果的です。聞いた子供たちが関心を示す姿が報告から読み散れるのではないかと思います。 

 その名前の「桜蕾」もいいですね。「桜の蕾(つぼみ)」とも読めます。明日の自衛隊を支えるつぼみの子供たちが、自衛隊の門をたたき、桜の花を咲かせることを願う。勝手にそんな思いを感じて大きく取り上げた次第です。

 ほかには、栃木地本が本部庁舎でボランティア活動をするボーイスカウト団員に協力した話も紹介しています。地域の団体への協力や交流もまた、「地域とともに歩む」自衛隊の大きな目的。自衛隊への理解につながることは間違いありません。

続きはPDFにて防衛日報をご覧ください。

→防衛日報4月28日付PDF


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