4年ぶり「レルヒ祭」ブース、車両展示にぎわう
【2023年2月16日(木)1面】 新潟地本高田地域事務所(所長・古川2陸尉)は2月5日、日本スキー発祥の地である金谷山スキー場で開催された「レルヒ祭」で、広報活動を行った。日本にスキー術を伝えたレルヒ少佐の遺徳を顕彰するイベントで、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、4年ぶりの開催となった。
高田駐隊員が腕前披露、会場に歓声
主催者のあいさつで始まったレルヒ祭は、オープニングでレルヒ少佐の一本杖スキーに続き、高田駐隊員によるスキー展示に会場からは大きな歓声が上がった。
また、地本の広報ブースと車両展示には多くの来場者が訪れ、制服試着や自衛隊グッズが当たるガラポンを笑顔で楽しむなど大きな人気を集めた。
自衛隊説明コーナーでは、学生が広報官の説明を興味深く熱心に聞き、「さまざまな自衛隊の制度を聞けて良かった。進路選択肢の一つとして考えてみたい」「自衛隊でスキーの訓練があることを初めて知りました」などの声やスキー徽(き)章、訓練についての説明を聞き、「自衛隊に入ってスキー指導官を目指したい」などの感想も聞こえ、高い広報効果があった。
新潟地本は「今後もイベントに参加して、さまざまな世代に地域に密着する自衛隊への親しみ、理解を深めてもらう広報活動を行う」としている。
■金谷山スキー場
明治44年(1911年)1月12日、オーストリア・ハンガリー帝国(当時)の軍人、テオドール・フォン・レルヒ少佐によって、日本にはじめてスキー術が伝えられたスキー場。レルヒ少佐の指導を受けたのは、大日本帝国陸軍の長岡外史が師団長を務める13師団歩兵58連隊の将校たちだった。同スキー場には、「大日本スキー発祥之地」記念碑、日本スキー発祥記念館のほか、レルヒ少佐の銅像がそびえ、多くのスキーヤーに親しまれている。毎年、2月上旬ごろに、レルヒ少佐の功績を顕彰する「レルヒ祭」を同スキー場内で行っている(新潟県上越市ホームページ、公益社団法人上越観光コンベンション協会資料などから)。