資機材を自衛隊機で輸送

 【2023年2月15日(水)1面】 外務省は2月10日、トルコ共和国の地震被害に対し、同国政府からの要請を受け、国際緊急援助隊・医療チームを現地に派遣することを決定した。被災者に対する医療活動などを実施する予定。同医療チームは、団長、医師、看護師、薬剤師、医療調整員、業務調整員で構成される。

 外務省は、「わが国としては、今後ともトルコの復旧、復興に至るまで、切れ目のない効果的な支援を可能な限り行っていく」としている。

 また、防衛省は同日、トルコへの医療チームの派遣を決定するとともに、必要な資機材を迅速かつ確実に届けるため、自衛隊機による輸送を行うことを決めた。

 同日、浜田靖一防衛大臣が防衛省・自衛隊として、トルコ共和国における地震被害に対する国際緊急援助活動などの実施に向けた所要の準備を行うよう指示するとともに、現地に情報収集・連絡調整を行うための要員2人を派遣することを決めた。現地の状況や支援ニーズについての情報収集、関係機関などとの連絡調整が目的で、派遣されるのは、2海佐1人、事務官1人。

 防衛省は2月13日、外務大臣から国際緊急援助活動に必要な機材などの自衛隊の部隊による輸送について、協力を求めるための協議があったことを受け、浜田大臣がトルコ共和国における国際緊急援助活動のための機材などの輸送の実施を命じた。

 命令の概要は、(1)トルコ共和国国際緊急援助空輸隊などを編組し、航空自衛隊B777特別輸送機1機による輸送活動を実施(2)現地における情報収集・連絡調整のため、トルコ共和国で現地調整所を設置―など。自衛隊機が13日午前10時50分ごろ、空自千歳基地(北海道千歳市)を出発した。成田空港で医療チームに必要な機材を乗せた後、トルコに向かった。


This article is a sponsored article by
''.