11普連、7通信大隊、7音楽隊の練度を評価
【2023年2月10日(金)2面】 <北海道>陸自7師団(師団長・中村陸将)は1月25日から30日の間、北海道大演習場における積雪寒冷の厳しい環境の中、令和4年度「第3次師団訓練検閲」を実施し、11普連(連隊長・二宮1陸佐)、7通信大隊(大隊長・川谷2陸佐)、7音楽隊(隊長・平林1陸尉)の練度を評価した。
11普連は、師団の先遣連隊として主動的な戦闘指導の下、厳しい気象条件を克服しつつ、対空援護、砲迫火力に支援された89式装甲戦闘車などによる乗車攻撃、スキー機動による下車攻撃を繰り返し、敵警戒部隊を迅速に撃破して任務を完遂した。
7通信大隊は、師団のシステム通信を維持・運営するため、敵の航空攻撃や遊撃部隊の攻撃、通信妨害、サイバー攻撃などによる障害に的確に対応し、任務を完遂した。
7音楽隊は、師団指揮所の警備にあたり、冬季の特性を踏まえた偽装や常に敵を意識した警戒要領について各隊員に徹底するとともに、積雪寒冷下で野外演奏を行うなど、各種任務を完遂した。
訓練検閲後の疲労困憊下、小火器の射撃技量も確認
また、各部隊から無作為に抽出した隊員に対して小火器射撃を実施したが、訓練検閲終了後の疲労困憊(こんぱい)した中でも安全確実な動作による正確な射撃ができることを確認した。
7師団は「今後も新領域を含む最新の戦闘様相の中で戦闘力の組織化を図り、あらゆる任務を完遂できるよう、引き続き実戦的・実際的な訓練を通して、陸上自衛隊唯一の機甲師団として進化を続けていく」としている。