【2022年11月22日(火)1面】
隊員「自衛官らしさを見せたい」企業が期待する事項も説明|香川地本
香川地本(本部長・小田1陸佐)は10月28日、善通寺駐で企業13社の協力を得て令和4年度「業種説明会」を開催した。説明会は、「再就職の選択肢拡大」のため、香川地本の独自施策として毎年行っている。今年度は、9年度までの定年退職予定隊員18人、5年度任期制退職予定隊員19人が参加した。
参加した隊員は、各業種の具体的な仕事の概要、必要な資格とその取得方法、今後の展望などについて説明を受け、真剣に受講していた。
隊員からは、「業種の魅力、勤務内容」などの積極的な質問や、「自己分析を通して自分に合った適職を決めることが大事だと思った」「企業側の自衛官へ期待する事項が分かって良かった。就職活動の際は、『自衛官らしさ』を見せていこうと思う」「業種の魅力を理解し、興味を持つことができた」などの所見があった。
参加した企業からは、「隊員の皆さんは熱心に話を聞き、興味を持って質問してくれた」「次回もぜひ参加させてほしい」といった言葉があり、退職自衛官の有用性を認識してもらうなど有意義な説明会になった。
また、任期制退職予定隊員19人に対しては、早期に再就職に対する意識と明確な目標を確立させ、業種説明の理解を容易にすることを目的として、再就職の現況、企業の実態などに関する就職補導教育を実施した。
香川地本は「定年退職予定隊員、任期制退職予定隊員のニーズを反映した新規企業開拓、さらなる処遇向上を行い、退職予定隊員の適職援護を目標として、隊員と家族の幸福実現のため、また、自衛隊組織の精強性維持のために努力する」としている。
定年2年前職業相談「計画性ある準備期間」に|札幌地本
札幌地本北恵庭駐屯地援護センター(センター長・吉田陸曹長)は10月19日、同駐で令和6年度に定年退職を予定している隊員3人に対し、4年度「第7回定年2年前職業相談」を行った。相談は、希望職種などを把握するとともに健康管理の重要性を理解させ、再就職先の方向性を図るのが目的。
はじめに、吉田センター長から調査票の作成要領、求人票の見方、健康管理の重要性について、次いで、自衛隊援護協会進路相談員による最新の雇用情勢についての教育、続いて、個別面談によるライフプランの進捗(ちょく)状況、希望業種の確認および再就職に必要な資格取得のアドバイスを実施して不安事項などの解消を図った。
参加した隊員からは「健康に留意して再就職に備えたい」「再就職へ向けて計画的に準備を進めていきたい」などの再就職準備に向けた意欲的な声が寄せられた。
吉田センター長は「退職後のライフプランを考えて、残りの2年間を計画性のある準備期間にすることが重要」と述べた。
札幌地本は「隊員が再就職準備を不安なく進められるよう、引き続き部隊と連携を図りつつ親身な就職の援助を行っていく」としている。