画像: 第2次補正予算案 防衛省関連は4464億円

馬毛島基地整備・誘導弾取得など

 【2022年11月16日(水)2面】 政府は11月8日の臨時閣議で2022年度(令和4)第2次補正予算案を決定した。防衛省関連では、鹿児島県西之表島市の馬毛(まげ)島に米軍の訓練などに使う自衛隊基地を整備する費用など、一般会計の総額で4464億円が盛り込まれた。

 防衛省によると、今回の第2次補正予算は、(1)災害への対処能力の強化、インフラ基盤の強化、生活・勤務環境の改善(2)自衛隊などの変化する安全保障環境への対応―に必要な緊要な経費を計上したとしている。

 この中で、「米軍再編の着実な実施」として関連経費2924億円を計上。このうち、西之表島市の馬毛島への米空母艦載機の移駐などのための事業として、同島における係留施設や離発着訓練移転計画に絡み、滑走路などに係る整備費用に2179億円を計上した。

 また、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に330億円、在沖縄海兵隊のグアム移転事業として、教育訓練施設などに係る施設整備などに368億円をそれぞれ充てるとしている。

 さらに、「経空脅威などに対する自衛隊の安定的な運用態勢の確保を図る」ため、ミサイル防衛の強化に向けて03式中距離地対空誘導弾(改善型)の取得費用、ペトリオットの維持整備費用、航空機など(F15、E2Dなど)の維持整備費用などとして324億円を盛り込んだ。

 このほか、災害への対処能力の強化などとして、人命救助にあたる隊員の移動、生活支援に必須となる水や物資輸送、災害廃棄物除去などの実施に必要となるトラックなどの取得など(96億円)、全国の自衛隊駐屯地のインフラの補修など(259億円)、隊舎の老朽化対策など生活・勤務環境の改善など(77億円)を合わせ、計432億円を盛り込んだ。


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