学生を求めて は、明日の日本を牽引する自衛隊志願者を創出するため、一般大学に通う学生に対して各地本が行っている募集広報の様子を届ける企画です
戦史研修・不発弾処理隊の説明など陸自を積極PR
【2022年10月19日(水)1面】 愛知地本(本部長・下本1陸佐)は9月1日、陸自15旅団、那覇駐の支援を受け、中京大学国際学部の佐道明広学部長と学生5人(3年生)に対して、同駐見学会を実施した。見学会は、平成25年度から毎年度実施していたが、令和2、3年度は新型コロナウイルスの感染状況により中止しており、3年ぶりに計画・実施することとなった。
前日の8月31日、募集課長の湯浅2陸佐と中京大学担当の名古屋出張所広報官の兒玉陸曹長の2人を派遣し、駐屯地、部隊との事前調整を実施した。
当日は、15旅団の概要説明、戦史研修、資料館見学、101不発弾処理隊の概要説明、学生と年齢が近い防衛大学校、一般大学卒業の幹部自衛官との懇談、体験喫食、厚生センターの見学の全てを計画通り実施することができた。
学生たちは、終始、真剣なまなざしでスクリーンや模型を見つめながら話に聞き入って質問するなど、知識と教養をさらに深めるため積極的に取り組んでいた。
学生からは、「ナレーションと映像と模型が一体となった戦史の説明は、非常に分かりやすくて良かった」「自衛隊の活動など、大変勉強になりました」などの感想があり、太平洋戦争最後の激戦として沖縄県民も戦った沖縄決戦、沖縄県の戦略的価値、陸自の活動などを理解してもらうことができた。
また、学部長からは、「参加した学生は、入学後、コロナ禍でオンライン授業が中心、サークル活動は自粛、1年生の時に実施している1セメスターの留学も中止になっており、過去の学生に比べてかわいそうな面があるが、今回、沖縄県研修の締めくくりに那覇駐を見学でき、かつ、学生たちも喜んで学んでいたので、とても感謝しています」とお礼の言葉があった。
愛知地本は「近年の少子化の進行による募集対象者の減少、民間企業の2年ぶりの新規採用、大学生の就職内定の早期化、内定率の上昇など、自衛官等募集を取り巻く環境がますます厳しくなっている中、大学との連携を最大限に活用し、募集対象者の視点に立った募集広報を行い、募集目標の達成に邁進(まいしん)する所存だ」としている。
愛知地本によると、中京大学国際学部は、令和2年4月に開設された同大学で最も新しい学部。多様な歴史や文化、思想への理解という深い教養と、複雑化し多様化した課題に対応できる高度な専門性を持った人間こそ、グローバル化した世界で求められる人材として、こうした人材を養成するため誕生した。
また、世界とわたり合う基準ともいえるコミュニケーション能力、深い知識と教養、課題解決にあたる思考力を高いレベルで併せ持つための全く新しい国際学の教育体系を構築している。