装備・技術協力も促進

 【2022年10月7日(金)1面】 防衛省は10月1日、同日午前(日本時間未明)、米ハワイ州で浜田靖一防衛大臣=写真右=とロイド・オースティン米国防長官=同中=、リチャード・マールズ豪州副首相兼国防大臣=同左=が日米豪防衛相会談を実施したと発表した。

 防衛省によると、3大臣は、今年6月にシンガポールで実施された第10回日米豪防衛相会談で、日米豪3カ国の戦略的整合性を確認し、インド太平洋地域の安全保障を確保するために具体的かつ実践的な取り組みを進めることで一致したことを歓迎。引き続き、3カ国の協力を進めていくことで一致した。

 3大臣は、3カ国の相互運用性を向上させるため、特に、(1)3カ国による共同訓練や活動を拡大・強化する(2)防衛装備・技術協力を促進する(3)情報交換を効果的に実施する―を改めて確認した。

 また、地域情勢についても意見を交換。ロシアのウクライナ侵略などによって国際秩序の根幹が揺らぐ中で、3カ国が引き続き緊密に連携していくことを再確認した。その中で、東シナ海や南シナ海情勢についての懸念を共有し、力による一方的な現状変更やその試みを始めとする緊張を高めるいかなる行為にも強く反対することを再確認した。

 さらに、EEZ(排他的経済水域)を含む日本近海への着弾を含む、8月上旬の中国による弾道ミサイルの発射を強く非難。台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促すことで一致した。

 3大臣は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、また、ルールに基づく国際秩序を維持・強化するため、各国の戦略を擦(す)り合わせ、引き続き3カ国が緊密に連携して地域に関与していくことを確認した。


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