【2022年9月14日(水)2面】
競技会で団結心を向上
<宮崎>都城駐43普連(連隊長・谷1陸佐)は8月16、17の両日、猛暑と豪雨に見舞われる中、連隊射撃、炊事競技会を実施した。統裁官は、訓示の中で「一発に魂を込めろ」「愛情を注いで調理せよ」を要望。「作戦地域を想定し、初発必中を追求するとともに、戦闘糧食を活用し、食事で士気を上げるために創意工夫するなど、全て作戦であるという趣旨を理解し、競技に臨んでもらいたい」と述べた。
■本部管理中隊がV
【射撃競技会】高之峰射撃場で行われ、小銃・拳銃の部、狙撃銃の部、機関銃の部に区分して実施した。緊張感が漂う中、射手は一発に魂を込め、数分間の戦いに心を燃やした。
各中隊の点差が拮抗(きっこう)し、順位が頻繁に入れ替わる大接戦を見せ、小銃・拳銃の部と狙撃銃の部は本部管理中隊が、機関銃の部は3中隊がそれぞれ優勝した。
統裁部長の3科長は、「初発必中を貫徹できた」と述べ、2部門で優勝した本部管理中隊長は、「常に勝てるよう練成に励んでいく」と力強く述べた。
■重迫撃砲中隊が頂点に
【炊事競技会】駐屯地グラウンドで行われ、炊事未経験者2人を含む6人で編成した代表選手が、指定された3種類の戦闘糧食と調味料のみを使用して競技開始から3時間以内に30食分を調理するという規定で実施した。
開始の合図とともに、各チーム一斉に指定場所へ進入。速やかに偽装網、屋根型天幕展張などの準備を完了し、炊事車の稼働とともに調理に取り掛かった。
戦闘糧食を一度洗い流して全く別の風味にアレンジしたり、白米を練りつぶしてきりたんぽや甘い団子に仕上げるなど、各中隊とも味と見た目にこだわりを持ち、一糸乱れぬ連携を見せて効率よく料理を進めた。
採点は、審査員10人が、味、創意工夫、組長の指揮と時間を基準に審査。優勝は重迫撃砲中隊、第2位は第2中隊となった。
統裁部長の4科長は、「所望の成果を達成できた」と各中隊の労をたたえ、喜びを述べた。また、優勝した重迫撃砲中隊長は、「中隊全員で試行錯誤し、結果が伴った。さらに中隊団結し、訓練に励んでいきたい」と力強く述べた。