【さらなる高みへ―訓練の夏】は、暑い季節と隊員たちの気持ちが重なり合った部隊の訓練を紹介する企画です。

有事に備え、本番さながら

厚生科員が要領確認

 【2022年9月8日(木)2面】 <北海道>美幌駐業務隊(隊長・圓山2陸佐)は8月16日、同駐厚生センター内で同厚生科員9人による緊急登庁支援訓練を実施した。

 訓練は、武力攻撃事態を除く突発的事態(災害派遣など)で出動する際、「子供の預け先がない」「子供の面倒を見てくれる先に引き渡すまで時間を要する」など、子供を連れて登庁せざるを得ない隊員が実在している。その隊員が安心して任務に従事できるよう支援するため、駐屯地内に子供の面倒を見る施設を開設し、円滑な運営業務に資することを目的としている。

 今回は、緊急登庁支援施策に登録している子供の中から小学校の夏休み期間中の2人を実際に預かり、新型コロナウイルスの感染拡大防止に細心の注意を払いながら、実施した。

 訓練内容は、施設の開設(厚生センター内)から受け付け、面倒見から引き渡しまでの一連の手順を実施した。

 子供たちは当初、慣れない環境ということもあり少々緊張している様子だったが、厚生科員が優しく触れ合うことにより、徐々に笑顔になっていった。

 訓練終了後、参加した隊員(親)からは、「災害派遣などで子供の面倒をみてくれるこのような場所があるのは、非常にありがたい」との声が上がった。

 業務隊厚生科は「今後も同様の訓練を実施して、緊急登庁時における支援能力の向上を図っていく」としている。

画像: 登庁時の受付

登庁時の受付

画像: 子どもの遊び相手に

子どもの遊び相手に

画像: 広々とした施設内

広々とした施設内

画像: 優しく対応する隊員たち

優しく対応する隊員たち

画像: 迷彩柄での子守りは貴重な場面?

迷彩柄での子守りは貴重な場面?


◆関連リンク
陸上自衛隊 美幌駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/01_unit/butai/02_bihoro.html


【2面特集記事】
<さらなる高みへ―訓練の夏>
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