【2022年8月26日(金)2面】 実弾射撃、連隊野営、射撃野営、狙撃手集合…。全国の部隊ではこの夏、さまざまな訓練が実施され、真に戦える部隊を目指し、練度の向上や団結心を強化した。ワッペン企画「さらなる高みへ―訓練の夏」では、季節と隊員たちの気持ちが重なり合った「暑い訓練」に絞り、随時紹介していく。
競技会で切磋琢磨 偵察警戒車射撃|陸自7師団
<北海道>陸自7師団(師団長・中村陸将)は7月25日から28日の間、北海道大演習場島松地区の第2戦車射場で7偵察隊長の安樂2陸佐を担任官とし、令和4年度「偵察警戒車射撃訓練」を実施した。
訓練は、87式偵察警戒車2両で編成された1個分隊(班)が、本車に搭載されている25ミリ機関砲、7.62ミリ車載機関銃を使用し、前進間に現出する固定標的、移動目標標的、ポップアップ標的に対して射撃する。
訓練には、7師団隷下部隊の7偵察隊、11普連、71、72、73戦車連隊の各偵察小隊のほか、北海道に所在する他師・旅団の偵察部隊の計8個分隊(班)が参加した。
7月25、26の両日で部隊ごとの練成射撃を実施し、3日目の27日に分隊(班)長の射撃指揮と制限時間内に命中した目標数などで競い合う競技会方式による射撃訓練を実施した。また、28日には徹甲弾射撃を実施した。
7師団は「訓練を通じて、各偵察部隊の射撃練度を確認した。陸自唯一の機甲師団としてのいかなる任務をも完遂しうる精強な部隊であり続けるため、今後も射撃練度向上に努めていく」としている。
【さらなる高みへ―訓練の夏】は、暑い季節と隊員たちの気持ちが重なり合った部隊の訓練を紹介する企画です。
【2面特集記事】
<さらなる高みへ―訓練の夏>
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