【2022年8月19日(金)2面】 「訓練の夏」。戦術訓練・運動、洋上補給など、この8月も自衛隊は各国とさまざまな訓練を実施した。世界の安全保障環境は厳しさを増す。自衛隊もそれぞれの国との連携、共同を念頭に活動に臨んだ。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策を講じた上で実施した訓練の状況を、統幕、海空幕の発表を基に紹介する(写真は両幕僚監部提供)。

 【8月4日】空自の戦術技量、日米共同対処能力の向上を目的に、米空軍と沖縄周辺空域で共同訓練を実施した。

 参加したのは、空自の9航空団(那覇)F15・3機、南西航空警戒管制団(那覇)、米空軍からF15C・2機。各種戦術訓練を行った。

 【8・5】海自の戦術技量の向上、チリ海軍との相互理解の増進を目的に、ハワイ周辺海空域でチリと親善訓練を実施した。

 参加兵力は、海自が護衛艦「たかなみ」(IPD22・1水上部隊)、チリ海軍からフリゲート艦「アルミランテ・リンチ」。戦術運動、PHOTOEXなどを行った。

 【同】海自の戦術技量の向上、メキシコ海軍との相互理解の増進を目的に、ハワイ周辺海空域で親善訓練を実施した。

 参加部隊は、海自の護衛艦「いずも」(IPD22・1水上部隊)、メキシコ海軍のフリゲート艦「ベニート・フアレス」、揚陸艦「ウスマシンタ」。戦術運動、PHOTOEXなどを行った。

 【8・7】海自の戦術技量、米海軍との相互運用性の向上を目的に、ハワイ周辺海空域で日米共同訓練(ILEX22-6)を実施した。

 参加したのは、海自から「いずも」=写真(1)奥=、「たかなみ」=同手前=、米海軍から補給艦「ペコス」=同(中)=。洋上補給を行った。

画像1: 【訓練の夏】海自艦艇、空自航空機「共同」を念頭に各国と連携

 【8・8】海自の戦術技量の向上、米海軍、ソロモン諸島海上警察との相互理解の増進を目的に、ソロモン諸島周辺で日米ソロモン親善訓練を実施した。

 参加したのは、海自の護衛艦「きりさめ」(IPD22・2水上部隊)=写真(2)(右)=、米海軍の沿海域戦闘艦「オークランド」=同(中)=、ソロモン諸島海上警察の巡視船「タロ」=同(左)=。戦術運動、PHOTOEXなどを行った。

画像2: 【訓練の夏】海自艦艇、空自航空機「共同」を念頭に各国と連携

 【同】海自の戦術技量、米海軍との相互運用性の向上を目的に、ソロモン諸島周辺の海空域で日米共同訓練を実施した。

 参加部隊は、海自の「きりさめ」、米海軍の「オークランド」。戦術運動、PHOTOEXなどを行った。

 【8・9】空自の戦術技量、日米共同対処能力の向上を目的に、沖縄周辺の空域で共同訓練を実施した。

 参加部隊は、空自9航空団(那覇)F15・4機、南西航空警戒管制団(那覇)、米空軍の第18航空団(嘉手納)F15C・6機。各種戦術訓練を行った。

 【同】海自の戦術技量の向上、カナダ海軍とニュージーランド海軍との連携の強化を目的に、太平洋海空域で共同訓練を実施した。

 参加したのは、「いずも」、「たかなみ」、カナダ海軍のフリゲート艦「ウィニペグ」、ニュージーランド海軍の補給艦「アオテアロア」。戦術運動、PHOTOEXなどを行った。

 【8・10】海自の戦術技量の向上、バヌアツ警察海上部隊との相互理解の増進を目的に、バヌアツ周辺海域で親善訓練を実施した。

 参加兵力は、「きりさめ」、バヌアツ警察海上部隊・オペレーションセンター。通信訓練、情報交換訓練などを行った。

 【同】海自の戦術技量、米海軍との相互運用性の向上を目的に、太平洋海域で共同訓練(ILEX22-7)を実施。参加部隊は、海自の練習艦「かしま」、「しまかぜ」、米海軍の補給艦「ペコス」。洋上補給を行った。


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