生徒「国を守る人たちの大変さを理解した」
【2022年8月4日(木)2面】 <北海道>名寄駐(司令・山﨑1陸佐)は7月12、13の両日、同駐で名寄市立名寄東中学校の生徒10人の職場体験学習を支援し、陸自に対する理解と信頼の醸成を図った。
学習で生徒たちは、人生で初めての戦闘服に身を包み、自衛隊の概要説明を受けて基本教練を体験。その後、93式近距離地対空誘導弾、2偵察隊が保有するオートバイ、87式偵察警戒車などの装備品、駐屯地史料館の研修を行った。
また、119地区警務隊名寄派遣隊による実際に鑑識で使用する器材を用いた鑑識体験で、幅広い職種が陸自にあることを認識してもらうことができた。
特に生徒たちの関心が高かった研修は、自らの命を守るためのロープワークと狙撃手が実際に用いる携帯偽装網(ギリースーツ)の着用体験。化粧とは一味違ったドーランを互いに塗り合い、水鉄砲を構えて満面の笑みで体験学習を楽しんでいた。
全ての体験学習を終えた生徒からは、「経験したことのない体験ができて楽しかった。また、国を守る人たちの大変さが理解できた。私たちも皆さんのような格好良い大人になれるよう頑張っていきたい」と自衛隊の行動に対する理解を得た様子だった。
最後に、明るい未来へと歩んでいく生徒たちを隊員たちが笑顔で敬礼とともに見送った。
名寄駐は「今後も総合的な学習の時間を活用した職場体験学習に協力し、地域との連接を図っていく」としている。