【2022年7月20日(水)1面】 7月1日は、高校3年生への募集解禁日だった。地本にとっては、広く自衛隊の活動などをアピールするため、改めて気合を入れ直す節目の日でもあった。市街地広報や、航空学生、防衛大学校に向けた説明会、そして広報官自らの識能教育まで、「特別な日」に合わせてさまざまなイベントを実施した熊本地本(本部長・橋本1陸佐)の報告をまとめて紹介する。

※橋本本部長の「橋」は、正しくは旧字となります。

【団結式】目標達成へ気合

 【6月29日】令和4年度の募集、援護、渉外広報、総務の各種目標の達成を期すため、団結式を実施した。

 団結式では、3年度の募集活動における優秀事務所の表彰、優秀広報官の紹介を行い、本部長、副本部長、各課長、各所長によるダルマの目入れ式を行い、3年度の各種成果を振り返るとともに、4年度の各種目標の達成の決意と部員・家族の安全を祈願した。

 本部長からの「今年度も失敗を恐れず、新たな施策に『挑戦』するとともに、部員一丸となって『連携』し、各種目標を達成しよう」との訓示の後、部員全員で今年度の目標を書き込んだうちわを掲げ、団結をさらに強化した。

画像: ダルマに目を入れ、目標の達成の決意と部員・家族の安全を祈願

ダルマに目を入れ、目標の達成の決意と部員・家族の安全を祈願

【広報官識能特集】募集施策の認識を共有

 【6月29日】高校生に対する募集解禁を前に、今年度の募集目標の達成を期すため、広報官識能教育を実施した。

 教育では、陸海空自、本部が実施する各種募集施策に関して認識を共有するとともに、募集に係る各種事案・事例などを取り上げ、遵守事項などの徹底を図り、7月1日からの高校生らに対する本格的な募集活動に対して万全を期した。

画像: 教育を受ける広報官たち

教育を受ける広報官たち

【市街地広報】解禁、頑張るぞ!

 【7月1日】県内高校3年生の募集解禁に合わせ、防衛議員連盟、隊友会、家族会、募集相談員らと連携し、県内各地で県内一斉の市街地広報を実施した。

 当日は、本部長以下地本部員の意気込みが届いたのか、梅雨を吹き飛ばし、雲一つない天気に。心地よい朝の通学時間にJR熊本駅、上熊本駅などを利用する生徒に対し、募集活動を実施した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本部長以下全員マスクを着用し、人との距離を保ちつつ手袋を付けてのチラシ配りを行った。

 顔全体が見えない分、常に笑顔と明るい声で接するよう心掛けた結果、配布した際には、生徒から「暑いのに大変ですね。頑張ってください」などの激励や、「今年、進学か就職か迷っているので参考にしたい」などの話を聞くことができた。募集対象者らに対し、自衛隊の認知度を向上させるとともに、自衛官募集をアピールすることができた。

画像: 笑顔でチラシを配る本部長

笑顔でチラシを配る本部長

画像: 協力者とともに市街地広報を実施

協力者とともに市街地広報を実施

【航空学生説明会】海自にもある航空学生

 【7月2日】県内高校3年生の募集解禁に合わせ、航空学生を希望する学生らに対して、航空学生説明会を実施した。

 第1部は、空自と海自航空学生の概要の説明を行い、第2部は、希望者に対する個別相談会を実施した。

 空自と海自の航空学生の説明では、搭乗できる固定翼・回転翼の違いや空自の戦闘機の説明に参加者は目を輝かせていた。

 また、空自の説明では、空自の任務・組織、航空学生の教育概要、入隊後のキャリアプランなどの説明、海自の説明では、空自同様の説明をしつつ、実際に固定翼や回転翼機に搭乗していた水俣地域事務所長、副所長によるパイロット目線での説明に参加者は関心を示していた。

 説明会が始まる前までは、参加者全員が空自航空学生に興味を示している様子だったが、説明会終了後は「海自の航空学生に興味が出てきた」などの声が上がった。参加した学生の一人は、「九州各地の航空祭を見学していて、夢はブルーインパルスのパイロットです」と目標を明確に語っており、将来が楽しみになる話を聞くことができた。

画像: 航空学生について参加者に説明

航空学生について参加者に説明

画像: 海自の航空学生制度もアピールした

海自の航空学生制度もアピールした

【防衛大学校説明会】幹部候補生の道をPR

 【7月2日】県内高校3年生の募集解禁に合わせ、防衛大学校説明会を実施した。

 当日は、防大国際関係学科で教べんをとる宮坂直史教授、防大卒のリクルータを招へい。第1部は、防大の概要説明、模擬授業、リクルータ体験談、本部長によるキャリアプラン説明、第2部は、希望者へ防大教授、リクルータとの個別相談会をそれぞれ実施した。

 防大の概要説明では、防大のカリキュラムや学生生活の説明、施設紹介などを実施し、参加者は防大への理解を深めていた。

 宮坂教授の模擬授業では、「現代の戦争とテロ―危機管理を学ぶ」と称し、現在、世界中で行われているテロ、戦争について、また、過去の事件や今後起こりうるテロ・戦争について学生にもわかりやすく解説。教授の軽快なトークもあって参加者は熱心に聞き入っていた。

 また、同授業の中で「大学で学ぶということは、知識事項を学ぶだけではなく、それを暗記するものだけでもない。学生自らが知識事項を活用しつつ探求していくことが重要。また、その答えもさまざまであり、一つではない。このため、われわれはそのお手伝いをしているようなもの」と、大学での学びについての説明もあり、参加者の防大での就学意欲を振作する場面もあった。

 リクルータ体験談では、参加者から「自分は文系で試験を受けようとしているが、数学はどの程度必要か」「防大で一番記憶に残っていることは何か」など、試験対策や入学後に関する質問が多く交わされた。

 キャリアプラン説明では、本部長が自らのキャリアを振り返りつつ、防大を卒業してから今に至るまでのキャリアと体験などを元に説明。防大卒業後のキャリアイメージをつかんでもらうことができた。

画像: 教授によるわかりやすい授業が防大への興味を促進した

教授によるわかりやすい授業が防大への興味を促進した

画像: 参加者は各種説明に聞き入った

参加者は各種説明に聞き入った

 熊本地本は「厳しい募集環境においても丁寧な募集施策に努め、募集対象者の目線に立った効果的な募集広報活動に努めていく」としている。


◆関連リンク
自衛隊 熊本地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/kumamoto/



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