【2022年7月12日(火)2面】 全国の部隊で6月後半、相次いで自衛官候補生前期課程の修了式が実施された。不安と緊張の中、大志を抱き、覚悟を持って臨んだ入隊式から3カ月。この間、自衛官としての基礎を学ぶため厳しい訓練を乗り越えてきた。同期との絆を深めた自候生たちの表情を3回にわたって報告する。
「いつの間にか寂しさがなくなった」|那覇駐屯地
【6月19日】陸自15旅団51普連(連隊長・山下1陸佐)=那覇駐
この3カ月間、自候生たちは、幾多の厳しい訓練を乗り越え陸自各職種共通の基礎的知識と技能を習得した。
そして、その厳しさの中でお互い助け合い、励まし合って育まれた同期の深い絆は、自候生たちの人生にとってかけがえのない財産となり、新しい任地へ赴任していく糧となる。
宮古島市出身の渡名喜自候生は、「最初は、ホームシックになりましたが、課業が終了した後、班で靴磨きをしながらその日の出来事を語り、駆け足、筋トレでともに体を鍛えたりして過ごしていたら、いつのまにか寂しさがなくなりました。苦楽をともに過ごした同期に感謝しています。後期教育は宮古島駐に行くので今以上に体力練成し、教育にしっかりついていきたいです」と力強く話していた。
また、渡名喜自候生の母からは、「入隊してすごく強くなったと思います。最初は辛そうでしたけど今は楽しそうにしているので、後期教育でも、もっと精神的にも肉体的にも成長して頑張ってほしいです」と励ましの言葉があった。
【2面特集記事】
<【同期の絆 大切に】自候生前期課程修了式特集㊤>
(美幌駐6普連)「大切な人、守れる自衛官に」
(高田駐2普連)「この先も感謝の気持ち忘れずに」
(福島駐44普連)「同期と力を合わせて乗り越えた」
(練馬駐1普連)成長した姿、家族に披露