海自定年退官後に志願 井上予備3陸尉が中隊指揮|山口地本

 【2022年6月28日(火)1面】 山口地本(本部長・西村1陸佐)は5月26日から30日の間、山口駐で実施された予備自衛官5日間招集訓練に予備自105人を招集した。山口地本が招集、出頭確認、身上把握などの支援を、山口駐に所在する17普連が訓練をそれぞれ担任して実施した。

 105人の出頭者のうち、訓練開始式で予備自中隊の指揮をとった井上予備3陸尉は昨年度、海自を定年退官した後、陸上予備自を志願し、採用された予備自。井上予備3尉は、海自では経験できなかった施設警護訓練などを経験できて非常に勉強になったと感想を述べていた。

 元海自・元空自隊員であっても、1年以上勤務した実績があれば陸上予備自衛官への志願が可能であり、現役時代に培ったさまざまな貴重な経験を社会貢献に生かすことができる。

 山口地本は「井上予備3尉に続く海自・空自退職者からの陸上予備自志願者を募るとともに、未志願者に対して予備自の意義や処遇などを丁寧に説明し、志願者の獲得、予備自制度の普及に努力していく」としている。

画像: 訓練開始式で指揮を執る井上予備3尉

訓練開始式で指揮を執る井上予備3尉


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記念品、講話で魅力化図る|兵庫地本

 兵庫地本(本部長・髙岡1陸佐)は5月19日から23日の間、中部方面システム通信群が担任した予備自衛官5日間招集訓練を支援した。

 訓練は、兵庫地本にとって令和4年度最初の5日間訓練で、雇用企業の協力を得て、伊丹駐に1尉から士長までの予備自23人が参加した。

 昨年度は、コロナ禍での訓練中止や訓練日の変更が相次ぐ中で、予備自のそれぞれの事情に寄り添いながらも粘り強く調整を行ったが、計画的な出頭調整が困難だったという。訓練担当の庄1陸曹からは、「幸先のよいスタートが切れて、安堵している」という声が聞かれた。

 兵庫地本は、少しでも訓練の魅力化を図るため、訓練初日の地本割り当て時間には、永年勤続表彰を記念品とともに授与したほか、防衛講話を実施。日本を取り巻く安全保障環境の知識のアップデートを行うなど、訓練出頭者の興味を誘っていた。

 そのほか、訓練期間中は訓練担任部隊による精神教育、救急法、体力検定、射撃検定などが行われ、特に駐屯地警備訓練における検閲要領に重点が置かれ、より実践的な訓練によって、練度の維持向上を図った。

 また、訓練期間中は、新型コロナウイルス感染防止策が徹底され、罹患者を出すことなく訓練を終了した。

 兵庫地本は「今後も予備自の積極的な訓練参加を促進し、各種招集に対応できる練度の維持、識能の向上、訓練基盤の拡充に取り組んでいく」としている。

画像: 射撃検定に臨む予備自たち

射撃検定に臨む予備自たち

画像: 装備品についての説明を受けた

装備品についての説明を受けた


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仙台、船岡両駐に174人|宮城地本

 宮城地本(本部長・諏訪1陸佐)は6月2日から6日の間、東北方面後方支援隊、301水際障害中隊がそれぞれ担任する予備自衛官招集訓練(5日間)を支援した。

 訓練は、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すため、訓練出頭の2週間前からの健康観察の実施を依頼するとともに、訓練担任部隊、予備自隊員との出頭調整や雇用企業の理解を得て、仙台駐に計116人、船岡駐に計58人が参加した。

 訓練期間中、担任部隊による各種訓練のほか、地本による予備自等制度教育、予備自への普及を推進している「応招確認システム」教育、即自有資格者への志願勧誘などが行われた。

 最終日には、地本主催による表彰式を実施し、大臣表彰1人、陸幕長表彰1人、地本長表彰5人、最終任期満了による総監顕彰6人に対して伝達・表彰を行い、その栄誉をたたえた。

画像: 救急法 仙台

救急法 仙台

画像: 射撃訓練 船岡

射撃訓練 船岡


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