担任官は5普連隊長
【2022年6月10日(金)2面】 <青森>陸自9師団(師団長・亀山陸将)は5月8日から、令和4年度「師団狙撃集合教育」を実施している。
5普連隊長の降籏1陸佐を担任官とし、師団内各普連の狙撃手らに対し、狙撃手、観測手として必要な知識と技能を習得させるとともに、当該職務に必要な資質を養うことが目的。
はじめに、5月8日から16日の間に普連狙撃班の要員12人に対し、レンジャー体力検査、射撃、距離判定、コンパス行進、潜入の5種目の資格検査で教育履修者を選抜。9人の狙撃手要員が基準に達した。
引き続き狙撃手要員は、5月23日から7月15日の間に実施される本教育に参加し、狙撃手として必要な各種能力を習得する。
教育内容は富士学校狙撃課程教育に準じて計画されており、狙撃一般、射撃術、戦闘および戦技訓練、指揮運用、体育を実施。任務完遂に直結する実力の保持、自ら考えて行動する気概の醸成を重視している。
教育の開始にあたり、主任教官は「現代戦において狙撃手の役割はかつてなく重要なものになっている。偵察、監視、射撃、潜入などのあらゆる任務に対応できる能力を有する狙撃手の育成のために『覚悟』を持って教育する」と決意を述べた。
教育で狙撃手として必要な基準に達した隊員は「狙撃」特殊技能資格を取得することができる。
9師団は「被教育者は知識の涵養(かんよう)、技術を向上させ、狙撃手としてのさらなる飛躍に向けて奮闘している」としている。