生徒、職員ら750人が対象
【2022年6月2日(木)1面】 鹿児島地本鹿児島募集案内所(所長・迫口1陸尉)は5月2日、鹿児島市立和田中学校からの依頼を受け、全生徒、職員ら約750人対し、防災講話と救急法体験を実施した。講話は、学校関係者、生徒に対して、広く防災意識を高めてもらうのが目的。自衛隊の活動を理解してもらうための鹿児島地本の取り組みで、「防災講話、体験学習、職場体験学習」を実施し、学校教育に貢献している。また、県内最大の人口を保有する鹿児島市内でのさらなる自衛隊の認知度向上を図るのも狙いだ。
防災講話では、1、2年生約500人を対象に「災害への備え」と題し、災害(地震)が起きた場合に取るべき行動や日頃から災害への備えとして準備しておく物などを話した。
また、災害時に重要となる「自助」「共助」「公助」について説明。特に「自助・共助」の重要性を説明するとともに、自衛隊の災害派遣活動のDVDを上映し、崇高な任務を持ち、最後の砦(とりで)である自衛隊を最大限アピールし、自衛隊への理解促進・拡充を図ることができた。
一方、3年生約250人を対象に、救急法(心配蘇生法)の展示・説明を実施するとともに、数十人の生徒にも体験してもらい、印象的な教育をすることができた。
参加した生徒からは、「災害派遣での大変さややりがいは何ですか」「自衛隊はどれくらいで災害場所に行くのですか」「自衛隊の人たちがいなければ、私、家族、大切な人を失っていたかもしれないと思うと感謝しかないです」などの声が聞かれ、中には、「将来、自衛隊の皆さんのように誰かを助けられる、困っている人に手を差しのべることができる自衛官になりたいです」などと熱心な生徒も散見された。
鹿児島所は「引き続き、各種ニーズに沿った魅力的な広報に努め、中・長期的な募集基盤の拡充を図り、育てる募集活動に取り組むとともに、より多くの募集対象者に自衛隊の魅力を発信し、入隊意欲の高い適質人材の獲得に取り組んでいく」としている。