C2などで週1回、6月末までを予定

 【2022年5月11日(水)1面】 政府は4月28日午前の閣議で、ウクライナの避難民を受け入れている周辺国に対し、国連平和維持活動(PKO)協力法に基づく「人道的な国際救援活動」として、自衛隊機で救援物資を輸送することを決定した。5月上旬から毛布などの物資を運ぶ予定。

 計画では、空自のC2輸送機などを日本から派遣。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイの施設に備蓄している毛布などの人道支援物資を積載し、ウクライナ隣国のポーランドやルーマニアに運ぶ。5月上旬から6月末まで週1回輸送する。任務には、自衛隊員約200人があたる予定。

 当初はドバイのほか、インドのムンバイからもUNHCRの物資を輸送する計画だったが、インド政府が自衛隊機の受け入れを拒否。このため、政府は計画を修正し、民間機での輸送も検討したが、最終的にはインドでの積み込みは断念した。

 UNHCRの要請を受け、PKO協力法に基づく人道的な国際救援活動として自衛隊機が救援物資を輸送するのは、2003年のイラクからの避難民への支援以来となる。

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 ウクライナ避難民を受け入れる人道支援物資の輸送活動で、第1陣の空自のC2輸送機1機が5月1日午前、埼玉県の空自入間基地を出発。3日、ポーランドに到着した。

 入間基地では離陸前に出国行事があり、鬼木誠防衛副大臣が隊員に対し「困難に直面するウクライナ被災民の助けとなり、国際社会の連帯を示すもの。意義を胸に従事してほしい」と訓示した。


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