臨時勤務の広報官・田野實陸士長、5カ月で成長
【2022年4月20日(水)1面】 札幌地本南部地区隊(隊長・青野3海佐)は、効果的な募集広報のため、昨年10月から今年3月末の約5カ月間、11後方支援隊から臨時勤務として田野實(たのみ)陸士長の支援を受けた。田野實士長は、近隣町内会約300軒に「自衛官等採用・進学説明会」広告のポスティング、駐屯地各部隊に対する隊員自主募集への協力呼び掛けなど積極的に活動した。
特に、「厚別少年消防クラブ」の研修支援では、消防車による体験放水やヘリコプター見学などで常に子供たちに寄り添い、丁寧に対応した。
また、大学における就職ガイダンスでは、自身の一般企業での勤務経験を生かし、実体験を交えて一般企業との比較をしながら、自衛隊勤務では厳しい訓練などを通して人間として成長できていることや、充実した福利厚生など自衛隊の魅力について気持ちを込めて伝えた。
そんな田野實士長を見て先輩広報官は、「厳しい一般企業の経験があるからこそ、自衛隊の魅力や社会的貢献に基づくやりがいを肌で感じており、その思いが学生に伝わっていたよ」と語った。
田野實士長はこの勤務を通じ、「私は人見知りの性格だが、部外の方々と接することで人前で堂々と話ができるようになった。また、部隊とは違う他職種の広報官とともに仕事をし、自分の視野が広がった」と振り返った。
南部地区隊は「志願者獲得に向けて各種施策を講じ、令和4年度の募集目標達成に邁進(まいしん)する」としている。