【2022年2月9日(水)2面】 <三重>久居駐33普連(連隊長・向田1陸佐)はこのほど、第46期部隊集合教育「レンジャー」帰還式を実施した。帰還式では、多数の自衛隊協力会、個人協力者が激励に訪れるとともに、レンジャー学生の家族、駐屯地の隊員らが帰還する学生を出迎えた。
レンジャー旗を先頭に、学生17人(33普連14、10施設大隊2、10後方支援連隊1)が駐屯地に入ると、割れんばかりの拍手や歓声、祝福の爆竹が駐屯地中に響きわたる中、満身創痍(まんしんそうい)になりながら全任務を完遂した学生が花道から入場した。
学生長の中道3陸曹(3中隊)は「第46戦闘隊は全ての任務を完遂し、帰還しました」と連隊長に力強く報告を行い、その後、連隊長から一人ひとりにレンジャー徽(き)章が授与された。
連隊長は訓示で「全ての厳しい課題に合格するとともに行動訓練における過酷な任務を完遂した。特に最終想定では、3夜4日にわたり道なき道をかき分け、朦朧(もうろう)とする意識の中、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で困難を克服。全ての任務を完遂したことに心から敬意を表する」とねぎらいの言葉をかけ、ここに17人の新たなレンジャー隊員が誕生した。
その後、学生たちは所属中隊に帰還報告を行い、帰還を待ち望んでいた中隊員から手厚い祝福を受けた。
また、久しぶりに家族と対面。再会を喜び合う者、いとしいわが子を抱えてほほ笑む者、緊張の糸が解けたのか涙を浮かべる者など、安らかなひと時を過ごした。
帰還式終了後、レンジャー隊舎前に集まった学生たちは、今まで鬼のように見えた教官・助教たちに、優しく温かく出迎えられた。
これまでの厳しい指導は、自分たちのためだと知った学生たちは大粒の涙を流し、「大変、お世話になりました」と感謝の気持ちを伝え、教官・助教も目頭を熱くしながら、学生たちの肩を幾度とたたき、熱く握手を交わしていた。
久居駐は「彼らは今後、いかなる困難な任務も克服するレンジャー隊員として、有事の際は、最前線で活躍をすることだろう」としている。
陸上自衛隊 久居駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/sta/hisai/
陸上自衛隊 第33普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/butai/33i/index.htm