【2022年2月3日(木)1面】 1月31日午後5時半ごろ、航空自衛隊小松基地(石川県)所属のF15戦闘機が同基地を離陸した直後、基地の西北西約5キロ付近の洋上で、レーダーから機影が消えた。
海空自と海上保安庁が救難用のヘリコプターや航空機、艦艇、巡視船などで捜索したところ、付近で機体の外板の一部や救命装備品が浮いているのを発見し、F15のものと断定。空自は墜落したと推定している。F15は戦闘訓練に向かう途中だった。
空自は2月1日、搭乗していたのは、田中公司1空佐(52歳)と植田竜生1空尉(33歳)と公表。田中1佐は小松基地に拠点を置く航空戦術教導団飛行教導群トップの群司令で、植田1尉も同部隊に所属している。
乗員が脱出した際に発信される救難信号は確認されていない。また、2月1日時点で船舶などの被害情報は入っていないという。
空幕の1月31日の発表によると、F15は同日午後5時半ごろ、小松基地を離陸。直後に、小松管制隊のレーダーから消えた。
午後5時50分以降、空自のU125A、UH60J各2機、海自のSH60K1機と艦艇5隻のほか、海保の巡視船3隻が捜索救難活動を始めた。
午後7時10分ごろ、小松救難隊のUH60Jが海上の浮遊物(航空機の外板などの一部)を発見し、回収。同8時20分ごろには救命装備品の一部を回収。同40分ごろに浮遊物をF15のものと断定した。