【2022年1月7日(金)2面】 海上自衛隊は12月23日、同22日に護衛艦2隻を参加させ、海上保安庁の巡視船と共同訓練を行ったと発表した。
訓練は、伊豆大島の東方で行われ、海自から護衛艦「たかなみ」と「やまぎり」、海上保安庁から巡視船「ぶこう」と「あぐに」が参加した。このうち「あぐに」は、沖縄県の石垣海上保安部の所属で、通常は尖閣諸島周辺で中国当局の船への対処にあたっている。今回の共同訓練は、尖閣諸島に中国船が接近したことを想定した内容とみられている。
訓練は、海自と海保の間の情報共有や、護衛艦と巡視船との運動要領などについて確認した。尖閣諸島を想定したとみられる海自と海保の共同訓練の実施が公表されるのは、異例という。