【2021年12月23日（木）2面】 ＜長崎＞陸自対馬警備隊（隊長・町中1陸佐）は11月24日から27日の間、令和3年度「第2次基礎となる部隊の訓練検閲」を対馬全島の生地を活用して実施した。訓練検閲は、対戦車小隊、通信小隊の訓練検閲を実施し、受閲部隊の教育訓練成果を評価・判定するとともに、じ後の訓練の進歩向上を促すのが目的。
対戦車小隊は、普通科中隊が実施する陸海空協同基地警備や島内機動巡察による情報のほか、住民からの情報を基に、対馬警備隊が誇る中距離多目的誘導弾（通称チュウタ）を対馬全域に配置して沿岸監視などを実施。通信小隊は、対馬島内全域に国境の防人、対馬警備隊の作戦行動に必要な無線通信網の構成、維持、運営を実施した。これらの作戦行動は交戦装置（バトラーⅡ型）を使用した国境の地における実戦さながらの訓練検閲。
秋が深まり色葉散る寒の中、対戦車小隊長、通信小隊長を核心としてそれぞれの任務を完遂した。
検閲に対戦車小隊3分隊長として参加した隊員は、「この季節の対馬特有の北西の冷たい強風の中、過酷な検閲だったが無事任務を達成でき、検閲優秀隊員に選ばれて表彰を受け、自信を持つことができた。検閲で得た多くの教訓を生かし、国境の防人としてさらなる向上心を持ち、来年3月実施予定の実弾射撃訓練に取り組みたい」と述べた。
訓示を述べる統裁官
隊容検査を受ける受閲部隊
監視活動を行う隊員（対戦車小隊）
射撃陣地の偵察を行う隊員（対戦車小隊）
射撃陣地の偵察・安全化（対戦車小隊）
負傷者を応急救護する隊員（対戦車小隊）
中距離多目的誘導弾を配置（対戦車小隊）
中距離多目的誘導弾を掩蔽（対戦車小隊）
島内森林内に中継所を開設（通信小隊）
島内生地に有線構成する隊員（通信小隊）
島内公園に通信中継所を開設（通信小隊）
通信中継所を警戒する隊員（通信小隊）
空自基地を防護する隊員（普通科中隊）
空自基地への上陸を阻止する隊員（普通科中隊）
空自基地建屋から警戒・監視する隊員（普通科中隊）
秋深まり色葉散る対馬
