【2021年12月22日(水)1面】 山形地本鶴岡出張所(所長・齋藤1陸尉)は11月18日、職業体験イベント「ワクワクワーク2021」に参加した。イベントは、高校生に地元企業の魅力を知ってもらうために県と学校が連携して毎年実施。昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったため、2年ぶりの開催となった。
イベントには、自衛隊のほか、消防、警備、介護、建設、製造、車両整備などの計8団体が参加。加茂水産高校体育館に説明ブースを展開して行われ、自衛隊ブースでは、生徒計12人に対して自衛隊の概要、防災について説明し、止血法の体験学習を行った。
止血法では、広報官の池田2陸曹による一連の説明の後、緊縛止血法を実際に体験。木棒を回してベルトの輪をゆっくり締める際に、輪が小さくてうまく締めることができない生徒も数人いたが、適切な指導により正しい止血法を習得することができた。
体験を終えた生徒たちからは「自衛隊の受験方法を教えてください」「調理をする部署はありますか」という質問があり、受験方法はパンフレットを用いて説明。調理をする部署は、海、空自に給養という職種があり、調理を専門として働くことができると紹介した。
最後のフリータイムには、ブースを訪れた13人の生徒に対し、総合パンフレットを用いて自衛隊の仕事を説明。自衛隊の活躍の場やサポートが充実していることを紹介した。
鶴岡所は「今後も新型コロナウイルス感染防止対策を取りつつ、自衛隊の魅力を積極的に発信していく」としている。
編集部から
投稿で「自衛隊のイメージが変わった」と答える参加者の声をよく見かける。職業の選択が間近に迫る高校生。自衛官の募集では、最大の「ターゲット」でもあるこの世代が多いようだ。
自衛隊を知ってもらうため、投稿からは、隊員たちが言葉の一つひとつのコミュニケーションの取り方など、神経を使う様子も見ることができる。高校生たちの「一生の仕事」に大きなインパクトを与える業務。入隊という結果につながるよう、期待してやまない。