【2021年12月14日(火)2面】 <群馬>新町駐12後方支援隊(隊長・川畑1陸佐)は11月13日、群馬県高崎市浜川運動公園拡張地で高崎市が主催する令和3年度「高崎市総合防災訓練」に参加した。訓練は、12後支隊の警備隊区である高崎市で大規模災害などの事態に対し、迅速かつ組織的な災害派遣を行い得る対処能力を維持・向上させるとともに、関係機関との連携強化を図るのが目的。
訓練では、「日本列島の南海上で発生した台風が、関東地方から東北地方を横断したことで累計雨量500ミリを超える降雨が生じ、『大雨警報』『洪水警報』『暴風警報』が発生した」という想定で水害対応訓練を実施した。
後支隊はオートバイ2両で被害情報収集活動を実施し、訓練本部長に被害状況を報告した。被害情報で道路埋没、土砂埋没家屋などの被害が確認されたため、救助地域へ前進。速やかに小型ドーザで一部道路啓開を行い、通行可能にした後、高崎市等広域消防局、高崎警察署と連携し、要救助者捜索活動を実施した。
要救助者救出では、要救助者が閉じ込められた倒壊家屋をエンジンカッター、チェーンソーを使用して開口部を形成して救出し、救急車まで搬送した。
また、指揮班は消防が設置する現地指揮本部に速やかに前進し、関係機関と救助活動に係る調整を実施した。
12後支隊は「訓練を通じて自衛隊に対する理解を促進するとともに、地域住民の防災意識の高揚に寄与することができた」としている。