【2021年12月8日(水)2面】 11月30日午後6時12分ごろ、青森市の青森空港に米空軍三沢飛行場所属のF16戦闘機1機が緊急着陸した。この影響で、青森空港の滑走路が閉鎖され、民間機の発着ができない状態となった。

 防衛省によると、同機は着陸前、燃料タンク2個を投棄しており、1個が11月30日午後6時半ごろ、同県深浦町の市街地を通る町役場近くの国道上で見つかった。もう1個は12月2日、米軍が同町の山中で発見した。けが人など被害の情報はないという。

 防衛省は12月1日、鬼木防衛副大臣を現地へ派遣。岸大臣は米側に対し、飛行の安全が確認されるまでの間、F16戦闘機の飛行を行わないこと、十分な情報提供を行うことなどを求めたと発表した。

 戦闘機は、同空港内の民間航空機の運航に影響のない場所に移動が完了した。

 また、地方協力局長から在日米軍司令部司令官に対し、東北防衛局長から米空軍三沢基地司令官に対し、極めて遺憾な事案である旨などを伝えるとともに、情報提供、安全管理の徹底、原因の究明、再発防止などについて申し入れをした。

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 12月1日、青森県庁を訪れた鬼木副大臣に対し、三村知事は「米軍に厳しい申し入れをするなど厳正な対応を強くお願いする」と述べた。これに対し、鬼木副大臣は、「米軍には遺憾の意を伝え、安全管理の徹底を強く申し入れた」と説明した。

 また、米軍三沢基地のティモシー・マーフィー副司令官は1日、青森県庁で三村知事に陳謝した。米軍は原因究明のため、第三者を入れた事故調査委員会を立ち上げる方針。


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