【2021年12月7日(火)2面】 全国の部隊から連日、活動の報告が届く。訓練を含むさまざまな活動。そこにあるのは、チームの一員として互いを励まし、支え合う絆とさらなる高みへと突き進む魂にも似た気持ちだ。季節は12月。防衛日報ではこの夏、限定企画「錬磨の夏」を随時掲載し、滴(したた)り落ちる汗とともに懸命な活動を続けた隊員たちの様子を紹介した。第2弾では、すでに終了した晩秋を含め、今後、冬期間に実施されるさまざまな活動を通し、一丸となって奮闘する姿を随時、特集で紹介する。タイトルは「団結の冬」-。

戦闘力演習:領域横断作戦能力の向上目指し|美幌駐屯地

 <北海道>美幌駐6普連(連隊長・佐藤1陸佐)は10月20日から26日の間、北海道大演習場で北部方面隊が主宰する「方面総合戦闘力演習」に参加した。訓練は、主要演練項目「領域横断作戦能力の向上」を第一義とした各種演練と検証を実施し、じ後の旅団の作戦運用の実用性向上に寄与するとともに、演習を通じて各種練度の向上を図るのが目的。

 連隊は作戦間、継続的に部内ネットワーク(正蒼院)の活用を重視。情報通信機器を最大限活用した共通作戦図(COP)により作戦地域での情報共有を図るとともに、迅速な火力発揮を実施するなど、新たな指揮幕僚活動と防御戦闘を実施した。

 【20日】午前8時から状況が開始され、連隊は防御地域に進入し、速やかに工事に着手。第一線守備部隊となり敵の侵攻を阻止するため、防御陣地の構築を実施するとともに防御要領を誤認させ、空中・地上偵察を妨害。偽陣地などによる欺騙行動を行った。

 【21日】午後4時に偽陣地などを含む防御陣地を概成した。

 【22日】午後1時30分ごろから71戦車連隊の収容掩護を実施。

 【23日】午前7時からは旅団の主戦闘地域での戦闘が開始された。連隊は攻撃前進してくる敵に対して障害に連接した対機甲火力を発揮。次々に敵機甲戦力を撃破するとともに、旅団左第一線部隊が突破された状況に対しては、速やかな予備陣地への陣地変換、部隊配置を実施して敵の侵攻を阻止した。

 部内ネットワークについては、彼我の状況把握、迅速火力発揮、速やかな人員・装備品の損耗を把握するとともに、上級部隊などとの情報共有を図り、効果的な戦闘を実施することができた。

 【24日】午前7時ごろに旅団第一線地域での戦闘状況を終了した。その後、旅団後方地域の戦闘を実施。

 【26日】午前7時10分には全ての状況が終了した。

画像: 防御陣地構築

防御陣地構築

画像: 地雷埋設準備

地雷埋設準備

画像: 対機甲戦闘に備えるLAM手

対機甲戦闘に備えるLAM手

画像: 作戦間、正倉院を活用した速やかな情報共有

作戦間、正倉院を活用した速やかな情報共有


◆関連リンク
陸上自衛隊 美幌駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/01_unit/butai/02_bihoro.html



This article is a sponsored article by
''.