【2021年12月2日(木)2面】 <神奈川>海自横須賀基地業務隊(司令・上山2海佐)は10月25日、「カーシェアリング」のサービスを開始した。「買い物や荷物の運搬で車を使いたい」「公共交通機関では行けないので車で行きたい」などの隊員の要望に応えたもので、海自では初めて。
カーシェアリングは、共済組合横須賀支部が「トヨタレンタリース横浜」社と委託契約を締結した。
サービス内容は、利用者がスマートフォンから「トヨタシェア」のアプリをダウンロードし、会員登録後、空き状況の確認、予約から返却、精算だけでなく、ドアの開錠・施錠、エンジン始動もすべてスマートフォン1台で行うシステムだ。
横須賀基地で利用できる車種は、コンパクト車「トヨタ・アクア」が2台で、ガソリン代、保険料込みで15分150円から利用可能。また、トヨタレンタリースが週1回、定期巡回し、内外装の汚れやタイヤの空気圧をチェックするため、清潔安全な車両を維持、提供でき、万が一の事故やトラブルが発生した場合でも、24時間365日対応の「TOYOTA SHAREお客様問合せ窓口」があるため、いつでも安心して利用できる。
設置場所は、横須賀基地構内のほぼ中央に位置する吉倉岸壁桟橋~厚生センター前の駐車場。基地内でも比較的集客が見込まれる艦艇乗組員や営内者に配慮した利便性の高い場所だ。
同サービスの導入を担当した横須賀基地業務隊共済第2係長の中村事務官は、「自動車の保有率が下がる昨今の現状を鑑み、新たな福利厚生サービスとしてカーシェアリングを提供できたことは、隊員の利便性向上、生活サポートの一助になり得ると期待している。今後も隊員のニーズを的確にとらえ、より良いサービスを提供していきたい」と話している。
横須賀基地業務隊は「まだカーシェアリングを利用したことのない隊員は、横須賀基地に来訪した際はぜひ一度、実車に触れて利用してみてほしい」としている。