画像: 機能別訓練で衛生、通信、火力の練度向上図る|陸自9師団

 【2021年11月17日(水)2面】 <青森>陸自9師団(師団長・亀山陸将)は10月11日から22日の間、青森駐で令和3年度「師団機能別訓練(衛生・通信・火力)」を実施した。

 ◇

 【衛生】(10月11~13日、担任官=9後方支援連隊長・児玉1陸佐)師団内衛生科部隊の衛生救護能力の向上を図るのが目的。隷下9個部隊の衛生科隊員29人が参加した。

 訓練は、各種手技訓練を実施し、引き続き第一線救護および収容所治療訓練を演練した後、総合訓練を実施した。また、参加隊員による意見交換会を行い、衛生科職種隊員として、傷病者に対する処置要領などについて認識の統一を図った。

 参加した5普連の中務2陸曹は「3日間、すごく充実した訓練だった。訓練に参加して、多くのことに気付きましたが、気付いただけで終わるのではなく、自己の能力を改善し、より向上していくことが自分たち衛生科隊員の責務だと思っています」と語った。

 【通信】(11日、19~20日、担任官=9通信大隊長・鳥谷部2陸佐)師団のシステム通信組織の構成・維持能力の向上を図るのが目的。隷下10個部隊から66人が参加した。

 訓練は、参加隊員に対し、広帯域多目的無線機の概要について教育を実施して実習前のイメージアップを図った後、AM無線系およびFM無線系の構成要領について実習した。

 また、各部隊は所在駐屯地で、AM無線による電報の送受信訓練を昼夜間を通して実施し、通信系の維持・運営能力の向上を図った。

 参加した39普連の佐々木陸士長は「自分が陸曹になった時、部隊や後輩に普及できるように、今回の普及教育で学んだことを次に生かせるよう努力していきたいと思います」と語った。

 【火力】(22日、担当官=師団司令部火力調整部長・室谷1陸佐)作戦・戦闘間の普通科連隊火力調整所の火力調整能力の向上を図るのが目的。隷下3個普通科部隊の幹部隊員17人が参加した。

 訓練は、警戒部隊の駆逐、第一線陣地に対する攻撃、逆襲対処など、射撃計画などの修正に資する火力調整会議を実習した。

 また、実習の都度AARを行い、良好な事項および改善を要する事項を明らかにして、じ後の火力調整に反映できるよう意見を述べ合い、火力調整能力の向上を図った。

 参加した5普連の岩崎1陸尉は「火力調整会議の長として会議を主催して火力運用計画の修正を実施するほか、他連隊の火力調整会議を研修するという貴重な機会をいただきました。火力調整部長に指導してもらった事項をじ後の業務に生かしていきたいと思います」と語った。

画像: 収容所治療訓練(衛生)

収容所治療訓練(衛生)

画像: 火力調整会議の実習の様子

火力調整会議の実習の様子


◆関連リンク
陸上自衛隊 第9師団
https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/9d/



This article is a sponsored article by
''.