画像1: 岸大臣 海外派遣隊員家族と「車座対話」|防衛省

 【2021年11月17日(水)1面】 岸信夫防衛大臣は11月8日、海自横須賀地方総監部(神奈川県横須賀市)を訪問した際、海外派遣で長期間、日本を離れている海自艦艇の乗組員の家族と「車座対話」を実施した。車座による対話は、10月に就任した岸田文雄首相が掲げる「聞く力」を具体的に実行する場。首相自身だけでなく、他の大臣らも積極的に実施している。岸大臣は、現地での隊員の健康面や留守を預かる家族へのサポートを改めて約束した。

 岸大臣との車座対話に参加したのは、海賊対処のためアフリカ・ソマリア沖アデン湾に派遣されている護衛艦「ゆうぎり」、共同訓練などでインド太平洋方面派遣訓練中の同「むらさめ」の乗組員の家族計6人。

画像2: 岸大臣 海外派遣隊員家族と「車座対話」|防衛省

 大臣に対し、家族からはさまざまな意見や要望などが出されたという。「オンタイムで連絡が取れない」などのほか、「(新型コロナウイルス感染症で見合わせた)出国時の家族の見送りができるようにしてほしい」など、出航の見送り自粛などの見直しを求める要望もあった。

 大臣は車座対話後、横須賀総監部庁舎前で記者会見し、「隊員の留守を預かる家族の心配、苦労を改めて強く認識した。家族からの意見、要望の一つひとつをしっかりと受け止め、防衛省・自衛隊として家族を全力でサポートしたい」と述べた。

 また、防衛省もホームページで今回の「車座対話」を紹介し、「家族への支援を一層充実させていく」と記している。

画像: 防衛省・自衛隊ホームページより
防衛省・自衛隊ホームページより

岸田首相が掲げる「聞く力」

 「聞く力」を掲げる岸田文雄首相は、10月の就任以来、約1カ月で国民との「車座対話」を10回実施している。

 「政治にしてもらいたいことはありますか」。10月9日、新型コロナウイルス患者を受け入れている東京都墨田区の都立墨東病院では、医師や看護師らとの意見交換に臨み、重症患者への対応など、さまざまな意見に対して耳を傾けた。

 首相が10月8日の所信表明演説で自身と全閣僚が行うとしたのが、車座対話だ。首相官邸ホームページによると、首相は10月18日には、都内で飲食店経営者との車座意見交換会を実施した。

 また、経済産業省によると、萩生田経済産業大臣も10月18日、神奈川県藤沢市で中小企業などの関係者との車座対話を行い、中小企業などが抱える課題を聞いた。


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