【2021年11月11日(木)2面】 空自築城基地(福岡県築上町)所属のF2戦闘機1機から操縦席の風防が落下した事故で、航空幕僚監部は11月2日、風防がロックされていない状態で飛行したことが原因と推定されるとの中間報告を発表した。フライトレコーダーにロックが掛かっていないことを示す記録が残っていた。

 中間報告によると、(1)フライトレコーダーには、離陸前から風防がロックされていない状態であったことが記録されていること(2)操縦者は、離陸前にキャノピーのロック状態を確認しておらず、ロックされていないことを示す警報灯の状況を確認していないこと-などが判明した。

 このため、固定が不十分な状態で飛行し、操縦席内部と外気の圧力差が生じ、風防が機体から分離し、落下したと推定される。

 空自は詳しい状況や原因をさらに調べる。

 事故は10月10日午後0時50分ごろに起き、緊急発進したF2から重さ約90キロの風防や緊急用はしご(重さ約480グラム)などが落下した。当時は朝倉市の上空を飛行中だった。風防は未発見だが、被害の報告はないという。


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