皆さんこんにちは!
元警察官のゆうきです!
皆さんは少し前に話題になった「闇バイト」を覚えていますでしょうか?
発生から2年、実刑確定から半年以上が経過したため忘れている方も多いかもしれません。
ですので、今一度闇バイトで知り合った犯人たちが起こしたアポ電強盗について注意喚起できればと思います。
1.アポ電強盗とは
アポ電強盗とは事前にどれくらいの現金等を自宅で保管しているかを電話で巧妙に聞き出して、後日強盗に入るというものです。
聞き出す方法は警察官になりすましたり、役場職員になりすましたりと様々です。
綿密に計画を立て実行し、場合によっては犯人と鉢合わせた結果、強盗殺人にも発展する恐れがあることから非常に悪質と言えるでしょう。
2.実例
近年最も話題になったのは、2019年に江東区のマンションで発生した強盗致死事件でしょう。
この事件は2021年3月に実刑が確定していますが、その際に被告人の一人が法廷で「よっしゃー」と叫んだのが各メディアにも取り上げられました。
手口としては事前に仲間が自宅に金があるかどうかを聞き出す電話をしており、後日実行犯の3名が宅配業者を装って侵入、犯行に及んだものとなります。
3.危険性
アポ電強盗は同じ金銭目的のオレオレ詐欺等と違い、最悪の場合命の危険があるという点において悪質且つ危険なものとなります。
加害者心理としては被害者を逃げさせず、通報もさせないようにしたいわけですから少々手荒になっても構わないのだと思われます。
4.被害に遭いやすい家庭の特徴
・無施錠などで侵入しやすい
・高齢者のみで暮らしている
・女性の一人暮らし
・多額の現金を自宅保管していることが認知されている
5.対策
対策としてはまず大前提ですが、自宅の施錠は確実に行いましょう。
施錠の有無は出入り口を破壊したり、もしくはどうにかして住民に嘘をつき侵入する必要があり犯行時の難易度に大きく左右します。
それから一人暮らしをしている高齢者の場合は、知らない番号からの電話は出ないようにすることが最も有効です。
犯人たちが電話をかける時は固定電話の番号を調べてかけてくるので、可能であれば固定電話の設定変更で知らない番号は着信拒否するのもおすすめです。
6.まとめ
このような話をした際に「私は大丈夫だろう」ではなく「私も被害に遭うかもしれない」という意識を持つことが大事です。
当たり前ですが、元から被害に遭うつもりで実際に被害にあった方は誰もいません。
変な電話や怪しい電話が来た際は友人との立ち話で終わることなく、近くの警察施設に相談に行きましょう。
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