【2021年10月28日(木)1面】 地本が力を入れる「防災」関連のイベント。災害が相次ぐ日本列島では、普段からのさまざまな「備え」が重要だ。2つの地本から届いた講話と教育の情報の中から本部長や担当者らの言葉を通して、改めてそのヒントを確認してみたい。

本部長が登壇 映像で災派を紹介|旭川地本

画像1: 本部長が登壇 映像で災派を紹介|旭川地本

 旭川地本(本部長・二瓶1陸佐)は10月6日、鷹栖高校(北海道鷹栖町)で防災講話を行った。同校が今年度から新たに始める「1日防災学校」の初回として本部長が講師として招かれ、1、2年生全員が聴講した。

 本部長は、冒頭に「災害への備えを考えるとき、自分自身を守る「自助」、周囲の人たちが協力しあう「共助」、そして自衛隊や消防・警察・自治体などの公的機関の「公助」の三本柱があり、「公助が駆けつけるまでは、自助と共助でつなぐことが重要」と述べた。

 会場には、災害派遣活動の写真パネルを展示し、生徒たちは興味深そうに見入っていた。

 講話は、前半に陸自による災害派遣に係る活動動画「アプローチ~この手を届かせるために~」を上映。自衛隊の普段からの災害派遣に備える訓練の様子や実働時の活動状況を映像で紹介した。

 後半は、自衛隊の災害派遣について、概要を近年の派遣活動の実績を交えながら話した。

 生徒たちは、映像とともに、実際に公助を担う自衛官からの話を真剣に聞いていた。

 本部長は最後に、「自助と共助を考える心得が大切。将来、一緒に国民のために公助を担おうとする方が出てくれればうれしい」と述べ、防災講話を終了した。

画像2: 本部長が登壇 映像で災派を紹介|旭川地本
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中学で防災教育 リモートを活用|宮城地本

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 宮城地本名取地域事務所(所長・武藤1陸尉)は10月2日、仙台市内の中学校で防災教育を実施した。当日は全校生徒325人(3学年11クラス)に対し、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として放送室から各クラスをリモート形式でつなぐ要領で映像を配信し、密を避けた状態で行った。

 教育内容は、自衛隊の任務のひとつである「災害派遣」について。人命救助の際に使用する「人命救助システム」の紹介、生活支援の場で活躍する「野外炊事車」「浄水セット」「野外入浴システム」などの説明をクイズ形式で行うなど、生徒たちがリラックスできる雰囲気の中で実施された。

 生徒たちからは、「災害時にパニックにならないよう、日頃から心がけていることはありますか」などの質問があり、「自衛官として、日頃から他人の判断に頼らず、自分自身で意思決定することを心がけている。そうすれば、緊急時に落ち着いて行動できるのではないかと思う」と回答すると、、興味深く聞く姿が各クラスで見られ、自衛隊の災害派遣活動に関する理解の促進を図ることができた。

 宮城地本は「これからも防災教育を通じ、自衛隊の活動を広く周知し、認知度・理解度の向上を図るため募集広報活動に取り組んでいく」としている。

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