【京都】福知山駐(司令・小野田1陸佐)は8月27日、「福知山コラッジョ花火」を福知山自衛隊協力会と共催で行った。
「コラッジョ」は、イタリア語で「元気を出して頑張ろう」の意味。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、京都府でも緊急事態宣言が発令され、地域住民の安全を第一に考え、昨年に続き駐屯地夏祭りは中止とした。
この情勢の中、安全にできることはないか検討。隊員・家族と福知山市民に元気を届けたいという思いを込め、サプライズ花火を企画した。また、無観客とし、3密を避けるため事前告知は行わず、周辺自治会の回覧だけにとどめた。
午後7時30分、隊員らの募金で集まった花火77発を駐屯地の中央から打ち上げた。突然の花火の音で、庭や路上に出てきた近隣住民から歓声が聞こえてきた。
本格的な花火を初めて見る子供たちもいて、夜空に打ち上げられた大輪の華を見て、感動している様子。わずか10分足らずの花火だったが、駐屯地から福知山の夏の夜空を彩った。
花火が終了すると、駐屯地周辺のさまざまな場所から拍手が起こり、地域の方々へ夏の思い出をお届けすることができた。
福知山駐は「今後も未知の脅威と戦い、地域の皆様に信頼される心強い存在でいられるよう、引き続き任務を継続していく」としている。