こんにちは、元警察官のゆうきです!

皆さんの家に警察官が突然来て家族のことを聞かれたりしたことはありませんか?
何か悪いことをしたのではないかと心配になったかもしれません。

しかしそれは基本的な警察の業務である「巡回連絡」というものです。

今回はその巡回連絡についてどのようなものなのか解説しようと思います。

巡回連絡とは?

 巡回連絡とは交番や駐在所で勤務している地域警察官の業務の一つで、簡単に説明するとご家庭や会社に訪問して家族構成等を聞いたり犯罪の注意喚起や交通安全の指導を行うことです。

 また、巡回連絡によって得た情報は巡回連絡カードに記載して施錠のできる場所に保管しなければなりません。

巡回連絡の法律は?

画像: 巡回連絡の法律は?

 巡回連絡の法的根拠は警察法2条(警察の責務)とされています。

 警察法2条「警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ることをもつてその責務とする。」

巡回連絡は何を聞かれるの?

 巡回連絡では基本的に家族に関することを聞かれます。内容としては、「氏名」「生年月日」「家族構成」「職業」「電話番号」を聞かれます。
 その他には日常の相談事項を聞いたり、交通安全等の広報チラシを配布したりします。

その人本当に警察官?

画像: その人本当に警察官?

 巡回連絡はその業務内容故に警察官のふりをして情報を聞き出される可能性もあります。

 ここで覚えておいて欲しいのは警察官は常に警察手帳を所持して勤務をしておりますので「この人、本当に警察官かな」と思ったら警察手帳を確認することもいいかもしれません。

 それでも不安な場合は巡回連絡カードだけを受け取ってご自身で記入していただき、後日担当の交番や駐在所に渡しに行くのもいいかもしれません。

巡回連絡の活用例

 巡回連絡で確認した内容は、事件や事故などの急を要する場面で活用されることが多いです。

 例として事件であれば発生住所の家族構成を巡回連絡カードで確認できるので事件の概要が掴みやすくなります。

 また、事故での活用に関しては例えば人身事故で運転手が病院に搬送された際に家族に連絡を取ったり、火事で住宅が全焼しているときにその住宅に住んでいるのは何人なのかを確認することで安否確認がスムーズに進みます。

最後に

 今回は巡回連絡についてお話ししました。

 地方では巡回連絡は地域住民と警察官とのコミュニケーションとして私自身も楽しく実施しておりましたが、都市部では個人情報を教えることになかなか抵抗があったり、巡回連絡について全く知らずに不信感があったりもするようです。

 実際に過去には警察官が巡回連絡カードを悪用して事件を起こしたりした事もあったようですが、大半の警察署では住民の安心安全のためのみに正しく使われておりますので安心していただければと思います。

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