【北海道】名寄駐3普連(連隊長・山﨑1陸佐)は7月1日から12日の間、上富良野演習場で令和3年度「第3次連隊野営」を実施した。離島防衛における普連としての行動、諸職種との調整、連携行動を演練し、任務遂行能力を向上させることが目的。
令和3年度「連隊夏季訓練検閲」では、配属協同部隊を含む約600人の隊員が参加し、島嶼防衛における普連内の普通科中隊、直轄小隊としての行動を演練するとともに、1、3各中隊、通信、施設作業、補給各小隊の訓練検閲を実施して、その進歩向上を促した。
訓練検閲開始前、各受閲部隊は、名寄駐で隊容検査を実施後、上富良野演習場へ移動し、訓練開始式に参加した。
開始式で統裁官の山﨑1佐は「一丸となって戦え」「その銃口に意志を込めよ」の2点を要望し、各受閲部隊は、それぞれに与えられた任務を完遂すべく訓練検閲に臨んだ。
訓練検閲開始初日、各受閲部隊は、約13時間にわたる徒歩行進を実施。背嚢の重量が30キロを超える隊員もいる中、ほぼ全ての隊員が前進目標へ到達した。
訓練検閲間、日中の気温が約30度に達し、また、夜間の気温が約14度と寒暖差の激しい中、隊員たちは体調管理を万全にして障害構成や陣地構築などを実施。重要施設などを強固に防護して敵の侵攻を阻止し、それぞれの任務を完遂した。
訓練検閲終了後に実施した令和3年度「総合戦闘射撃」で普連は、師団から独立した普通科戦闘団としての防御戦闘を想定。諸職種部隊との火力の組織化を図り、総合戦闘力の発揮を演練するとともに、各種火器の性能を最大限発揮して火力戦闘能力の向上を図った。
3普連は「国防任務完遂のため、引き続き各種練成を継続し、部隊の精強化を図っていく」としている。