愛知地本(本部長・福重1陸佐)は6月11日から14日の間、名古屋港ガーデンふ頭で海自特務艇「はしだて」の特別公開を実施した。
昨年の新型コロナウイルス感染拡大以降、愛知県における艦艇広報は全て中止されており、約1年8カ月ぶりの寄港。今回も緊急事態宣言中で寄港が危ぶまれたが、横須賀地方総監の募集に対する熱い思いにより、実現した。特別公開は、事前に登録した募集対象者112人に対し、6月12、13の両日、開催した。
6月11日午前11時、はしだてが名古屋港ガーデンふ頭2号岸壁に接岸すると、早くからカメラを構えた艦艇ファンがレンズをのぞいていた。
見学者は、2週間の検温、当日の検温、体調確認、消毒など、感染対策を万全にした上で乗艦した。
1グループ約1時間の見学は、ロープの結び方、ラッパ吹奏、手旗、若い隊員からの体験談など、艇の乗組員が工夫を凝らした盛りだくさんの内容で見学者は皆一様に大変満足していた。
特に、はしだてで開催される国内外高官や賓客を迎えてのレセプションの様子や振る舞われる豪華な料理、世界各地の料理を全て艇の乗組員が手作りしていることを聞き、驚いていた。
見学後のアンケートでは、「南極の氷が飲めて貴重な体験ができた」「調理しているところも見てみたい」「初めて海軍カレーを食べることができて、すごくうれしかった」など多数の声があった。
はしだて艇長の押川1海尉は、「名古屋港で充実した内容の艦艇広報ができた。また名古屋港に入港したい」と語った。
愛知地本は「今後もきめ細やかな活動を行い、関係機関と連携し、信頼と協力を得られるよう努めていく」としている。