海自鹿児島音響測定所(所長・川地2海佐)は4月26日、鹿児島音響測定所試験海面で防衛装備庁との契約で開発中の新型魚雷の試験発射支援を実施した。5年ぶりの官民共同による作業は無事に終わり、開発会社の担当者によると試験結果も良好という。

 試験発射支援は、開発会社、鹿児島音響測定所とも久しぶりのこと。過去に経験した人の多くは定年や転勤しており、過去の試験と試験方法や評価方法に新規に追加されたものが多く、半年以上の調整と準備を経ての試験発射となった。

 この間に行われた官民連絡調整会議を通じて、鹿児島音響測定所員の「安全で効率的な試験発射の場の提供」、開発担当会社社員の「万全の状態の魚雷の製造」という意気込みが一体となった状態で、初回試験の朝を迎えた。

 作業は、午前5時半に桟橋前に測定所員と社員が整列。作業手順と安全確保の確認から始まり、発射海面でのリハーサルまでが順調に終了したところで、発射装置を搭載した台船のバッテリーに不具合が発生したことによる一時中断という場面もあったが、予定の試験発射は無事に終わらせることができた。

 鹿音所は「今後も試験発射支援は続き、鹿音所のもう一つの主要任務である雑音測定業務と重なることで例年以上に多忙な1年となるが、今年1年間の鹿音所約50人の汗と時間は、海自の次の10年の安心になると考え、今後とも任務に励む」としている。

画像1: 官民共同 新型魚雷試験発射を支援|海自鹿児島音響測定所
画像2: 官民共同 新型魚雷試験発射を支援|海自鹿児島音響測定所
画像3: 官民共同 新型魚雷試験発射を支援|海自鹿児島音響測定所
画像4: 官民共同 新型魚雷試験発射を支援|海自鹿児島音響測定所

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