富山地本(本部長・平田1陸佐)は4月22日と24日、空自11飛行隊(ブルーインパルス)と海自舞鶴音楽隊の支援を得て、「第70回となみチューリップフェア」(富山県砺波市など主催)に協力した。
フェアは毎年、春の大型連休を含む期間に開催されており、例年30万人を超える来場者でにぎわうが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止に。今年は入場制限を設けるなどの対策を講じた上で2年ぶりに開催され、会場には300種、300万本のチューリップが咲きそろった。
開幕日の4月22日、ブルーインパルスによる展示飛行が実施された。ブルーインパルスの展示飛行は、昨年5月に東京で医療従事者向けに実施して以来、約1年ぶり。
色とりどりに咲き誇るチューリップに囲まれた会場のシンボル「チューリップタワー」上空に6つの機影が現れ、鮮やかな5本の白いスモークが見えると、来場者から歓声と感嘆の声があがった。「サクラ」「サンライズ」など8つの演目を約25分間で実施、ジェットエンジンの音、一糸乱れぬ編隊による展示飛行に、来場者から「富山に来てくれて本当にうれしい」「実際に見るとすごい迫力だった」など、感動の声が聞かれた。
4月24日には、野外ステージで海自舞鶴音楽隊が演奏会を行い、人気アニメの主題歌やジャズナンバーなどを披露。スペシャルゲストに、欧州を拠点に活躍する富山県出身のテノール歌手、澤武紀行氏を迎えて演奏した「オー・ソレ・ミオ」は聴衆を魅了した。アンコールでは、澤武氏の歌う「われは海の子」「行進曲『軍艦』」が大きな拍手を浴びた。
富山地本は「コロナ禍で暗いニュースばかりの中、『たくさんの元気をもらった』『楽しく明るい気分になった』など、大きな反響と好評を得て終了した」としている。