「みんなのひろば」は自衛隊員や隊員の家族、自衛隊に協力している方々などの手記をご紹介しています。本日ご紹介するのは、海自舞鶴基地第14護衛隊 二瓶芳亮1海尉です。(写真1枚)

「育てるとともに、育てられる」
二瓶 芳亮 1海尉(海自舞鶴基地第14護衛隊)

 4月、海自舞鶴基地14護衛隊が護衛艦「ゆうだち」を旗艦として航海している際に、船乗りの和を感じる心温まるイベントがあったので紹介したいと思います。

 そのイベントは、航海の合間を縫って艦内の娯楽として行われた「どら焼きパーティー」です。隊員の喫食時間を分けるなど、新型コロナウイルス感染防止対策を万全にして実施されました。

 長い航海で疲れてくると、どうしても甘いものが欲しくなるのが、私たち船乗りです。そんな頃合いを見計らって、先任海曹室が主体となってできあがったのが「愛情どら焼き」。船乗りということもあって、もしや塩気の効いたどら焼きではと思いきや、先任海曹室の愛情がたっぷり詰まった甘いあんこと栗が入った手作りのどら焼きでした。

 このどら焼きは〝ゆうだちのドラえもん〟という異名を持つ関口1海曹が発案。先任伍長の石村海曹長を中心に一致団結し、乗組員のことを思い、疲れが少しでもやわらぐようにと、一日中どら焼きを焼き続けたそうです(総数は、なんと約200枚)。この「愛情どら焼き」は、司令部も含め総勢171人に振る舞われ、めでたく完食となりました。

 特に若い海士からは、「優しい甘さが疲れた心と身体を癒やしてくれた」「仲間と語らうことができ、楽しいひと時を過ごせた」「明日も頑張ろうと思えた」といったコメントが多く寄せられ、大変好評だったとのこと。どら焼きをおいしそうにほおばる若年隊員と、それを見てほほ笑む先任海曹室の面々の姿が印象的で、温かい家族的な船乗りの和を垣間見ることができました。

 現代においては、インターネットやSNSなどの浸透により、お茶の間のテレビの前で一家団欒という状況がもはや見聞きされなくなったといっても過言ではありません。

 しかし、一致団結して任務に邁進(まいしん)することが求められる護衛艦部隊においては、家族の支援はもとより、艦内において寝食を共にする先輩や後輩らの「育てるとともに、育てられる」といった兄弟や家族のような温かい関係性が極めて重要ではないかと思います。 

 このイベントを通じて、14護衛隊隷下の艦艇においても、このような温かい関係性を強調していきたいと改めて考えさせられました。「育2(イクツー)運動」というキャッチフレーズで、今後は当隊で奨励していこうと考えています。

画像: 「育てるとともに、育てられる」 二瓶 芳亮 1海尉(海自舞鶴基地第14護衛隊)

◆関連リンク
海上自衛隊 第14護衛隊
https://www.mod.go.jp/msdf/efhq/reikabutai/14ed.html



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