鹿児島地本奄美大島駐在員事務所(所長・森田2海尉)は4月5日、大島支庁奄美会館で奄美市内の中高生らを対象に防災教室「学ぼう防災in自衛隊」を初開催した。自然災害の多い離島で地域住民の防災意識の向上を図るとともに、自衛隊の災害派遣活動について知ってもらうのが目的。陸自奄美警備隊と海自奄美基地分遣隊の支援を得て開催した。
当日は新型コロナウイルス感染防止対策として、グループごとに時間をずらして実施。災害派遣活動の写真展や被災地で実際に使用する救命ボート、油圧式カッターなどの装備品見学のほか、AEDを使用した心肺蘇生法やロープワークなどを体験してもらった。
参加した中高生たちは、各コーナーでの隊員の説明に真剣な表情で聞き入っていた。特に、奄美基地分遣隊隊長の土井3海佐がUH60J救難ヘリコプターによる救助活動の体験談を映像を交えて紹介すると、参加者は人命救助の大変さと自衛隊の任務の重要性について理解を深めていた。
最後に、森田所長が防災講話で、災害時は自分自身や家族を守る「自助」、地域や近隣の人を守る「共助」が最も重要であると説明。参加者は、「地域の避難場所すら知らなかったので確認したい」「いざという時は近所の高齢者を助けたい」と防災意識を高めていた。
また、災害派遣活動の写真を熱心に見学していた高校生から、「将来は自衛官として人の命を守る仕事がしたい」との言葉があった。
奄美大島所は「今後も近傍部隊と連携した防災教室を積極的に実施し、自衛隊の活動に対する理解と関心を高めていく」としている。
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自衛隊 鹿児島地方協力本部
奄美大島駐在員事務所
https://www.mod.go.jp/pco/kagoshima/about/access/
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