「西部方面音楽まつり」聴衆を魅了｜熊本地本、西部方面特科連隊

　熊本地本（本部長・橋本1陸佐）は3月6日、市民会館シアーズホーム夢ホール（熊本市）で行われた「西部方面音楽まつり」を支援するとともに、広報ブースを設け自衛隊をPRした。新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催が危ぶまれたが、収容人数を半数とし、来場者を熊本県在住者に限定。当日も入場時の検温や消毒、ソーシャルディスタンスの確保などの各種感染防止対策を徹底し、昼夕2回公演を行った。

　音楽まつりのテーマは、「地域とともに　令和をひらく　我ら防人」。西部方面音楽隊によるテクニカルな演奏や、災害派遣などの自衛隊の活動をストーリー仕立てにした動画をスクリーンに投影しながら8音楽隊が演奏する演出のほか、薩摩川内、対馬、熊本西特連の各自衛太鼓による臨場感あふれる演舞で会場は大いに盛り上がった。

　また、コロナ禍で発表の場を失っていた八代白百合学園高校吹奏楽部がゲスト出演。演奏する機会を得られたことへの感謝の思いを伝え、軽快な音楽とパフォーマンスを披露した。エンディングでは、同校出身の音楽隊員を含めた全出演者が合同演奏し、クライマックスを迎えた。

　参加者からは「久しぶりのイベントで、リフレッシュすることができた」「音楽を通じて自衛隊を知ることができた」「来年もまた参加したい」などの感想があった。

　広報ブースでは、令和2年7月豪雨などでの自衛隊の活動紹介パネルを展示。迷彩服の「エアーくまモン」が来場者を出迎え、各種自衛隊パンフレットや当日限定オリジナル缶バッジの無料配布などを行い、自衛隊への興味の獲得や理解促進を図った。

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　熊本地本は「今後も地域と一体となった活動を行い、地域との懸け橋となれるよう努めていく」としている。

※橋本本部長の「橋」は、正しくは旧字となります。

熊本西特連太鼓部が参加

　北熊本駐西部方面特科連隊（連隊長・上原1陸佐）の熊本西特連太鼓部は3月6日、熊本市民会館シアーズホーム夢ホールで行われた令和2年度「西部方面音楽まつり」に九州自衛太鼓の代表として薩摩川内焔児太鼓、対馬元寇太鼓とともに参加した。

　太鼓演舞は、令和を迎え、西部方面隊が新たな時代を切り開き、地域と強い絆を持つ隊員たちが力強く任務に邁進（まいしん）する姿を表現したいとの思いから、「道」をテーマとした。

　熊本西特連太鼓部は、令和2年7月豪雨災害の復興を願うとともに、全国各地から復興を支援してくれた人たちに感謝の気持ちを伝えるため、力強く和太鼓を響かせた。

　部長の山口3陸曹は、「コロナ禍でも各部隊の太鼓部員が一丸となって一つの作品を作り上げ、音楽まつりで披露できたことで、道を切り開いたという実感が湧いた。お客様に喜んでもらうことができ、充実感でいっぱいだ」と話していた。